- 名前
- ユリ
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- 年齢
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- 見た目細身の天然ってよくいわれます。でもけっこうしっかりしてます。自分的に。映画と読...
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「サウルの息子」レビュー☆
2016年09月21日 00:36
ルーリグ・ゲーザ主演他。最期まで<人間>であり続けるために―1944年10月、アウシュヴィッツ=ビルケナウ収容所。サウルは、ハンガリー系のユダヤ人で、ゾンダーコマンドとして働いている。ゾンダーコマンドとは、ナチスが選別した、同胞であるユダヤ人の死体処理に従事する特殊部隊のことである。彼らはそこで生き延びるためには、人間としての感情を殺すしか術が無い。ある日、サウルは、ガス室で生き残った息子とおぼしき少年を発見する。少年はサウルの目の前ですぐさま殺されてしまうのだが、サウルはなんとかラビ(ユダヤ教の聖職者)を捜し出し、ユダヤ教の教義にのっとって手厚く埋葬してやろうと、収容所内を奔走する。そんな中、ゾンダーコマンド達の間には収容所脱走計画が秘密裏に進んでいた・・・。これまでの映画で描かれた事の無いほどリアルなホロコーストの惨状と、極限状態におかれてもなお、息子を正しく埋葬することにより、最後まで人間としての尊厳を貫き通そうとした、一人のユダヤ人の二日間を描いた感動作。
5/10点!!この映画が作られるまで収容所内でゾンダーコマンドと呼ばれる職種があったこと、ユダヤ教では火葬では輪廻転生出来ないことを知りませんでした。最後まで四角いスクリーンが全部は観れないけど狭い穴から彼らを覗き見ているような効果を出していて、息をひそめて観ていました。時間の感覚もサウルの人間関係も配属先も、サウルの人間性さえもわからないまま話が進みます。後ろにチラチラ映る惨状がこれまでにないくらい残酷なのですが、四角いスクリーンなので観えなくて。このまま最後までいくのかなと思っていましたが、医者が「同じ背格好の子供を探して来い。」と言ったあのシーンからサウルがどうするのか?と能動的に考え動き出すしかない状況になり、膨大な量の悲しみが流れ込んできて胸が詰まりました。なんだろう、この映画。実際、最初の方は寝ちゃって2回目だったのに(爆)サウルの人生とか(誰の子でどんな状況だったのだろう?)あの女性の人生とかあそこにいる全員の恐怖と無念が一気に流れ込んでくるクライマックスで泣けないくらい苦しかったです。あと、宗教があるから救われるのかも知れないですけど、天国があるなら宗教なんかなくて関係なければいいなと思いました。2016年公開。
このデジログへのコメント
そうなんですね。胸が締め付けられる映画なのですね。
いつか見てみよう(^^
さっきまで、「カリートの道」を見てました。アルパチーノ主演の作品。
良かったけど最後はやっぱり何か空しさが残る映画でした。
> はらぺこさん
はらぺこさんもハイペースでご覧になってらっしゃるのですね。もしかして年100本超えますか?突然感情にくるのが予期していなくてう~~って苦しくなってしまう作品でした。
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