- 名前
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- 見た目細身の天然ってよくいわれます。でもけっこうしっかりしてます。自分的に。映画と読...
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「怒り」レビュー☆
2016年09月09日 23:08
渡辺謙、森山未來、松山ケンイチ、綾野剛出演他。ある夏の暑い日に八王子で夫婦殺人事件が起こった。窓は閉め切られ、蒸し風呂状態の現場には、「怒」の地文字が残されていた。犯人は顔を整形し、全国に逃亡を続ける。その行方はいまだ知れず。事件から一年後。千葉と東京と沖縄に、素性の知れない3人の男が現れた。千葉に現れた男・田代(松山ケンイチ)と交際を始めた愛子(宮崎あおい)。東京に現れた男・直人(綾野剛)と同居を始め、お互いの関係が深くなっていく優馬(妻夫木聡)。沖縄の無人島に現れたバックパッカーの男・田中(森山未來)と知り合う泉(広瀬すず)。ある事件をきっかけに心を閉ざした泉と彼女を救えなかったことに苦悶する同級生の辰也(佐久本宝)。泉たちを親身に支える田中であったが、無人島で暮らす彼の素性を誰も知らない。愛した人は、殺人犯だったのか?それでも、あなたを信じたい―そう願う私に信じたくない結末が突きつけられる。原作・吉田修一×監督・李相日×音楽・坂本龍一と13人の豪華俳優陣が贈る映画史に深く刻まれる衝撃のヒューマンミステリーが誕生!
8/10点!!原作読んでます。原作は後半に入ってからもまだ犯人を決めずに書いていたと吉田さんがおっしゃっていただけあって、全然犯人がわからず、ページを捲る手が止まらなかったのですが、本作は最初から明らかに犯人が異質で怪しすぎるだろ!というくらいわかりやすく描かれていて、これはあえてなのかな?なので、サスペンスのテンポの良さみたいなのは停滞気味に感じました。宣伝の仕方も・・・。李監督だから期待し過ぎたかな(>_<) 個人的には原作の方がよく出来ていると思いました。3つの場所で3つの人達 起こった、実際には繋がりのない出来事を「怒り」という精神的な感情の繋がりでクライマックスで見事に昇華させているのは素晴らしかったです。その「怒り」とは、自分と相手を信じることが出来なかった「怒り」、やるせなく体の奥から沸き上がり続ける「怒り」、後悔と悲しみの「怒り」です。妻夫木くんは今回はゲイの役ですが、彼の男泣きにはやっぱり泣かされてしまいました。宮崎あおいは彼女の新境地で「警察に電話した。」と泣き叫び続けるシーンは素直に凄いな、と彼女の演技の幅を見せつけられました。渡辺さんのひたすら耐える父の姿も名演でした。ラストの松ケンにも泣かされました。すずちゃんの熱量が凄くて、全身で怒りをもて余し放っているのも素晴らしかったです。彼女は作品選びが上手いですね。必ずステップアップする役柄、作品を選んで自分のモノにしていっている気がします(*^¬^*)佐久本くんも新人とは思えない演技でした。俳優さんたちがとにかく素晴らしく感情の乗せ方が丁寧でした。今年の日本アカデミー賞は「64ロクヨン」と本作の俳優陣で埋め尽くされそうですね(^_^;) 個人的に原作の犯人の考えが最後までわからない感じが素晴らしい!と思っていたので、本作はそれには及ばず。俳優陣に頼り過ぎていたのが良くも悪くもでした。2016年公開。
このデジログへのコメント
映画館のシンゴジラの時に最初の予告で気になった映画でした(^^v
なるほど、、、フムフム、そうなんですね(^^
> はらぺこさん
原作と結構印象違うかもです。まぁこれだけのキャストが全力で演技すればそれなりに凄いものはできるよねというか。吉田さんの作品は実写化が難しいです。
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