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「太陽」レビュー☆

2016年05月27日 20:28

「太陽」レビュー☆

神木隆之介主演他。21世紀初頭、原因不明のウィルスの拡散によって世界の人口は激減。数十年後・・・生き残った人類は二つに分けられた。太陽の下では生きられないが、若く健康な肉体と高い知能を有する進化した新人類〈ノクス〉。太陽の下で自由を謳歌しつつも、暮らしは貧しいままの旧人類〈キュリオ〉。二つの世界で対立しながら生きる二つの人間がどうやって融和していくのか―。太陽に愛された者と太陽を捨てた者。それぞれの未来に、何が見えるのか―。生きることはどういうことなのかを問いかけていく、劇団イキウメの傑作舞台が 待望の映画化。誰も出会ったことのない、ハイブリッド映画誕生。

10/10点!!二度の舞台化で有名な作品ですが、舞台は未観です。神木くん、門脇麦ちゃん、古川雄輝くんは注目している俳優さんたちなので、このキャストで観ることが出来て良かったです(^_^) ノクスの居住区が、今の東京をそのまま進化させた感じで、鉄彦(神木隆之介)たちのいるキュリオの村は、日本の凄い田舎の村か、経済制裁を10年受けているという設定から北朝鮮の貧しい農村という雰囲気でした。そう考えるとあながちSFや架空の話でもないなと思いました。世界基準で見れば、こんな風に先進国発展途上国は未だ分断されていて、双方の個人レベルの考えが交わる事もなく、世界を知らないまま一生を終える人たちが大多数だと思うので。映画全体の輪郭は曖昧なのですが、世界観が完成されていて凄い引き込まれました。舞台の間をそのまま引き継いでいるのかは解りませんが、“間”がとても良いです(*^¬^*)台詞のない間に登場人物たちの中に渦巻いている感情がうごめいていて、俳優さん全員素晴らしかったです。特に、古舘さん水田くんの集会所での間と、鉄彦と森繁古川雄輝)の会話の間が良くて、素敵な演技をする方たちが結集している作品です(*^▽^*)神木くんの鉄彦が能動的なキャラクターなので目が行きがちですが、麦ちゃんが演じた結(門脇麦)がとても良くて!あの不透明ゆらゆら揺れる眼や、心が追い付かない内に次々と過酷な運命に飲まれていく中で、結が結として生きようとする姿が切なかったです(;_;)鉄彦と森繁と結の三人のクライマックスが、運命に立ち向かっている若者たちでノクスもキュリオもない希望に見えました。村上淳さんはこういう憎悪と狂気を演じさせたら、今一番なのではないでしょうか。画面にいるだけでゾクゾクして怖かったです。完成された世界観の中で俳優演技頼りな作品なので、舞台で違うキャストでも観てみたくなりました。2016年公開。

このデジログへのコメント

  • ユリ 2016年05月28日 21:10

    > GRAYさん
    知的好奇心を失っていた7年に何があったのでしょうか?監督曰く日本のヴァンパイア的に描きたかったみたいです。舞台もみたいなぁ。DVD探そうっと。

  • はらぺこ 2016年05月28日 22:48

    そうなんだ!絶対見てみよう(^O^

    いつもありがとうございますm(vv)m

    今日は私も10点の映画を見ました。
    「100歳の少年と12通の手紙」
    静かな愛があふれていました。(^^

  • ユリ 2016年05月29日 01:36

    > はらぺこさん
    もうすぐで終わっちゃうと思います。6月半ばまでやってるかな?「100歳の~」はドキュメンタリーですか?

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