インフルエンザ襲来

先々週、子どもがインフルエンザにかかった。
A型だったのに、食欲も落ちず
熱もあっと言う間に下がる。
結構な健康優良児ぶりに、こちらが驚いた。

ところが。
子どもが完治した日後に、旦那が発熱。
まだ軽い症状のうちに病院へ行くと
インフルエンザA型と判明。

自宅で仕事をする旦那にうつったら大変と
部屋もトイレも完全に分けて看病をしたのに
なぜうつるのか・・・

しかも、薬を早めに服用したにもかかわらず
次の日からは、まるでノロのような症状で
旦那は苦しむことに。

仕事が詰まっていて、睡眠時間を削っていたのが
禍したのだろうと思うのだけれど
高熱と身体の痛みに加えて、嘔吐と下痢が続き
あわや入院という重症化で、看病する側も正直きつかった。


数年前、旦那はヘルニアの手術をした。
命に関わるようなものではなかったけれど
数分で終わる処置とは違って、
当然、手術は時間が掛かったし
麻酔が切れた直後は、とても苦しそうだった。

酸素マスクみたいなものを口にあてて
ヒューヒュー言っている旦那を見ながら
何だか、臨終のリハーサルをしているみたいと
不謹慎なことを考えていた。

人間は自分で死期を選べないけれども
やっぱり男は、女が看取ったほうが
幸せ何だろうなぁと、少し感傷的に思った。

なぜかは説明できないけれど
それが正しい姿だと考えたのも思い出す。
残された男性は、悲惨だという思いが
今でもぬぐえない。


そういえば、数日前
フレンドのログに無人島へ一緒に行くなら
どんな人かという内容の記述があり。

もし私が、生殖適齢期だったら
きっと、逆境でも生き残った上で
戦闘任務を遂行するように訓練を積んだ
特殊部隊の人を探すかなと思う。

でも、種の保存としての役割を担えない今の私は
決して出られない無人島で貪欲に生き残ることより
穏やかな死に向かうことを、考える気がする。
そうしたら、パートナーは旦那がいいと思う。

男は種があれば繁殖できるから
旦那は生きのいい女性を選ぶかもしれない。
まぁ、夫婦というのか男女間の温度差って
こんなモノだよなと、聞く前から決めつけている。

それよりも今、日常生活のこの場が災厄に襲われたら、
限られた物や知識、人脈で生き残るには、どうするか
そちらののほうが切実で、怖い。
明日にも、その実践が求められるかもしれない。

今日が残りの人生の最後の日。
気付いていないだけで
いつだってサバイバルな私たち。
生き残るのは、パートナー如何ではなく
結局、自分の力だわね。
免疫力の無さすぎる旦那を見て
つくづく思う。

水分を取るだけで、吐いていた旦那は
１０日で、ゲッソリと痩せてしまった。
昨日から、りんごのすりおろしやら
トマトのスープやらを口にするように。

明後日になれば、看病からも解放されると思ったら
急に気が抜けて、こちらの疲れがドッと出た気がする。
今日は、布団でゆっくり寝ると旦那に言って
飲み物を枕元に置いてきた。

ちなみに、私が体調を崩して眠っていると
枕元に、よく分からない食べ物がお供えされる。

疲れて、何も食べずに眠った時には
起きたら、アポロチョコが枕元に。
疲れた時の甘いものって意味なのか？と
寝起きでボンヤリしながら、チョコを食べた。

以前に風邪をひいた時は、コロッケが置かれていた。
さすがに、これはないと怒ろうとしたけれど
一口食べたらおいしくて、完食。

自分が少し、悲しかった。