トリガーの違い

以前ブログに書いたことの再録です。ちょっとマジ目過ぎますね

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当たり前のことで今さらということかも知れませんが、恋がキックオフするきっかけ（トリガー）について男と女の違いについてです。

男の場合は、恋のはじめだけでなく付き合いを通じて、エロスがトリガーになっていて、女性はエロスよりも、相手の人格がトリガーではないかと思います。

もちろん男の場合も相手の人格が問題じゃないということではないし、女性もエロスの要素がないということではなく、比重の問題です。

どちらの性も、根本にはエロスがあります。人間も生物で、種を残すための繁殖活動がすべてを規定しているわけですが、その上で、パートナー選びの戦略として、男がエロスを、女性が相手の人格をトリガーとして採用しているのではないかと思います。

どうしてだろうかと考えてみると、ごく常識的なとらえ方になってしましますが、男の場合はできるだけ多く子種を残そうとすることが背景にあり、エロスはそのための最短距離だからではないか。また女性の場合は受精して子供を産み、育てることが優先していて、信頼し、安定した相手を選ぶことがキーになるからではないかと思います。

エロスという根本の働きとどう繋がっているかはまだ謎ですが、少なくとも両者の意識の違いはそうなっていると思います。

男がエロスをトリガーにしていると言うことは、意識の中では、女性との付き合いが全人格的ではなく部分的なものになっているということです。部分的というのは大事なことではないということではなく、たとえ不可欠であったとしても、生活の中ではエロスがすべてではないからです。意識の中でメインにくるのはたとえば仕事です。ですから、エロスに全面的にとらわれ一時的に夢中になるけれども、比較的短期間に醒めてしまい、気持ちはメインに向かいます。このサイクルが繰り返されるわけです。男のこの気持ちの切り替えの早さに女性はとまどうことがあるかも知れません。もちろん、だからと言って、女性に対する気持ちが表面的なものというわけではないのです。

これに対して女性の場合は、全人格的な付き合いがメインにくるのではないでしょうか。信頼している相手だからこそ全面的に身を委ねるわけで、エロスは相手への信頼についてくるものでメインではないような気がします。いったん信頼した相手への気持ちは、信頼が裏切られない限り持続し、容易に他の男性に移らない。もちろん女性もエロスに全面的にとらわれることがあると思いますが、それはどこまでも特定の信頼する相手との関係の中ではないでしょうか。逆にいえば、女性の場合、相手への信頼がなくなれば関係は一挙に冷えてしまいます。ここは男が混乱するところで、女性にとって信頼がどれだけの重みがあるか男にはなかなか理解できないからだと思います。

このあたりフェミニストからは批判されそうですが、私の実感です。女性から見てどうなのか意見を聞きたいところです。