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悩める人々への銘
2014年07月28日 23:44
大きなことを成し遂げる為に、強さを求めたのに
謙遜を学ぶようにと弱さを授かった
作者不詳
ニューヨーク大学付属ラスク・リハビリテーション研究所のロビーに掲げられた作者不詳の詩を紹介します。
この詩は、2002年3月、「中日新聞」の編集局長さんのコラム「編集局デスク」の「失意の若者へ」という記事のなかで紹介されたもの。
その記事には、編集局長さんがこれまで経験したことがないほどのすごい反響があったそうです。
感謝の手紙、電話、メールが「中日新聞」に勘定できないほど届きました。
そのなかに「この無名詩を原文で読みたい」という人もいました。
原文といっても、編集局長さんはガリ版刷りの日本文を孫引きしただけ。
さっそくニューヨーク支局の特派員に、現地でこの詩の取材を頼みました。
そうして、わかったのは次のようなことです。
この詩は、たぶん南北戦争に従軍した南軍の兵士がつくったものであろうとのこと。
この無名の兵士の詩が広く人びとに知られるようになったのは、1950年代、元大統領候補だったA.スティーブンソンがクリスマスカードに記したことがきっかけだそうです。
彼は52年と56年の大統領戦に民主党候補として出馬しましたが、二度とも、アイゼンハワー大統領に敗北。
失意のさなかに、彼は田舎の教会でこの詩をみつけ、深い感銘を受けたのです。
その贈られたクリスマスカードに見て、ハーワード・H・ラスク博士(リハビリの父)も、この詩にいたく感動しました。
そこで、銘板をつくり、自分が創立したリハビリテーション研究所のロビーに掲げたのです。
その後、この詩は、多くの悩める人々に慰めと感動を与え、世界中へ広がっていきました。ヨーロッパへ、日本へ……。
そして、いまも人の心から心へと旅を続けているのです。
悩める人々への銘
大きなことを成し遂げる為に、強さを求めたのに謙遜を学ぶようにと弱さを授かった。
偉大なことをできるようにと健康を求めたのに、より良きことをするようにと病気を賜った。
幸せになろうとして富を求めたのに、賢明であるようにと貧困を授かった。
世に人々の賞賛を得ようと成功を求めたのに、得意にならないようにと失敗を授かった。
人生を楽しむためにあらゆるものを求めたのに、あらゆるものを慈しむために人生を賜った。
求めたものは一つとして与えられなかったが、願いはすべて聞き届けられた。
私はもっとも豊かに祝福されたのだ。
作者不詳
私たちには、ときに、求めなかったものが与えられることがあります。
弱さ、病気、貧困、失敗もそうです。
けれども、それらは決して人を押しつぶせるものではありません。
そういう負の状態にあっても、人は前向きに生きていくことができます。
絶望することなく、誰も恨むこともなく、自分を磨き、何かを学び取って成長していくことができるのです。
それは、なんと輝きのある人生なのでしょう。
この詩の最後の一行が特に好きです。
「私はもっとも豊かに祝福されたのだ」
作者は、数々の負の状態を与えられながらも、感謝しています。
負の状態を乗り越え、より深い幸福を感じ取ってとっているんです。
たとえ負の状態にあったとしても、決して幸福から遠ざかったわけではなく、いまこのときもたくさんのものに恵まれているのです。
私たちもいまこのときに感謝できるなら、生きる幸福をより味わうことができるのではないでしょうか。
★きっとよくなるヒント★
いまこのときにも感謝する♪
このデジログへのコメント
求めたものが全て手にはいるとしたら
それは間違いなく幸せではないです
ありがたみがないはずですもの
嫌な事があっても
それを受け入れて感謝するって、中々できないよね
作者不詳、どんな人なんだろう
SYUZO-さん:手にはいるのが当たり前だとそうなりますよね
水さん:確かにどんな人か気になるね
Yamabikoさん:有り難うございます♪うれしいな~。今日は昼から気分がいいです
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