趣味は読書、愚かな衝動買い

帰りに寄り道して、千円以内で二冊文庫本を買おうと思っていたが、一冊五百円以内の本を選んで、ウロウロ見ていたら、どうしても読みたい本を見つけたので、買ってしまった。
そして、もう一軒の書店を回ったら、また一冊買ってしまった。
千円以内で買おうと思っていたのに、二千円近く使ってしまった。
今、読んでいる本は、明日には読み終わりそうだが、別に在庫を三冊も買う必要は無かった。
しかし、僕は、あれこれ迷いながら、書店の中を、あちらこちら回るのが好きなのだ。今日、衝動買いした一冊などは、棚を色々見て、気になって買ったもので、その書店に行かなければ、その本の存在さえ、知らずにいたと思う。
運賃や本を書店内で探す労力を省いて、ネットで全ての本を買えば、読書の時間は増えるが、思いも掛けない本に出会う可能性は少なくなるのではないだろうか。
読書の方法自体が変わって来ていて、今日、電車の中で、タブレット端末で、漫画を読んでいる人を見た。
時代の流れであるから、こういう読者はこれからどんどん増えるだろうが、僕は暫くは紙の本に執着したい。
かつて、テレビが普及し始めた時、映画は衰退すると予想された。
実際、映画は斜陽産業などと言われているが、未だに多くの作品が作られ続けているし、映画館もシネマコンプレックスのような形態に変わってきたが、減ってはいないだろう。
ラジオも、放送局が減るなどということもなく、毎日放送を続けている。
かつて脅威だったテレビ自体が、ネットの普及で、危機に瀕しているが、消滅することはないだろう。
だんだん逸れて行くが、レコードはほぼ完全に、CDにとって代わられ、ビデオはDVDやBlu-rayに変わった。
そして、今や、それらソフトはやはり、ネットから、直接ダウンロードされるようになった。
端末があれば、ソフトはいらないのだ。
そのうち端末も極小になり、空間に映像を写す時代が来るかもしれない。