趣味は読書 (青くさ！)

若い頃、その日暮らしをしていたが、それでも人生に迷って、幾つか啓蒙書のようなものを読んだ。
今、ニュースになっている徳田虎雄の本や、先頃亡くなった酒井雄哉阿闍梨の半生記や、失踪しているふるほん文庫やさんの谷口雅男の本なども。
他にも立花隆の「青春漂流」、岩波文庫の「君たちはどう生きるか」、そして山本有三の「心に太陽を持て」など。
特に、「心に太陽を持て」の「キティの一生」は何度も読んだ。
貧しい市井の一女性が、他人の為に、無償の行為を続ける様子は、僕の濁った心が殺菌されるようだった。現実が決してネガティブなばかりではないということを、教えてくれる。
人生も後半に来ているので、最近は、小説という虚構のドラマの中や、あるテーマについて書かれたノンフィクションの中に、人生を垣間見ている。
いつまで経っても、青臭さがなくならない。