- 名前
- ちゃんぷ
- 性別
- ♀
- 年齢
- 48歳
- 住所
- 千葉
- 自己紹介
- 10年ぶりに一人暮らしに戻りました。 一人は気楽でいいけど 時々、話相手が欲しくなっ...
JavaScriptを有効にすると、デジカフェをより快適にご利用できます。
ブラウザの設定でJavaScriptを有効にしてからご利用ください。
僕の歩く道・・・は、僕しだい
2006年12月05日 22:33
登場人物
私・・・一度退職した職場にI君の教育係として復帰
I君・・・電動車椅子に乗った障害者のアルバイター
R君・・・正社員で、I君に仕事をアシスタントしてもらう予定
上司・・・元、私の上司でI君・R君の課の課長さん。
○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○
I君の教育は、結局プロジェクトの期限に
間に合いませんでした。
スパルタモードに切り替えたものの
I君は何かと理由をつけて
できない・わからないを繰り返すのです。
これは、障害の有無は関係ありません。
I君の性格の問題でした。
教育も、細かい仕事の手順ではなく
・アルバイトとはいえ、自分の仕事に責任を持つ
・自分の能力を把握して、時間配分をする
という、2点に絞って指導してきたのですが
2週間という期限の中で、I君の意識改革をすることは
できなかったのです。
私のヘルプ期間を延長して、
プロジェクトはなんとかこなしました。
I君が作っていた作業手順書が完成したところで
契約を終了させました。
作業手順書ができたことで、I君でも一人で
ルーチンワークができるようになったので
お役御免というわけです。
その後、I君は半年ほどで、この職場を退職したそうです。
退職の理由は、
「公務員試験にチャレンジするため。」
でした。
私にとっては、残念な結果・・・になりました。
一ヶ月程度の研修期間でしたが
私にとっては、とても貴重な体験でした。
障害者と働くとは・・・。
この問いに対する、私の答えはいまだにでていません。
最初に書いた聾唖の女性や、I君の他にも
障害を持つかたは沢山いるわけで、
みんなそれぞれ性格も違えば、障害の程度も違います。
でも、それは私たち健常者だって同じことだと思います。
この間、テレビでこんなことを言っていました。
「障害者だからって、できないことはない。
できにくいだけなんだ。」
同じようなことを、ドラマ「1リットルの涙」でも
言ってました。
I君の研修からしばらくして
踏み切りを手動の車椅子で渡ろうとする男の子を見ました。
中学生くらいで、ヘルメットにプロテクターをつけ
車椅子を懸命に操っているところでした。
まだ、慣れてないのかな?
近寄って、「押そうか?」と声をかけると
男の子はニッコリ笑って、
「大丈夫です。一人で渡れます。」
と、私の申し出を丁寧に断りました。
なので、私は、男の子が無事に踏み切りを渡れるか
どうかを見守りました。
もし、途中で踏み切りが降りてきたら
その時は、押して渡ろうと思ったのです。
男の子は無事に一人で踏み切りを渡りきりました。
それを見て、私も歩き出しました。
すると、その男の子が大きな声で
「ありがとう。」
と、言ってくれました。
私が見守っていたのを気づいてくれたのですね。
すごく、気持ちのいい出来事でした。
また、ある時、私は満員電車の中で
貧血を起こしてしまいました。
その時、席を譲ってくれたのは
聾唖のサラリーマンのおじさんでした。
その時、どうやってお礼を言ったらいいんだろう
と、考えているうちに、
おじさんは電車を降りてしまいました。
袖をひいて、ありがとうと顔を見て言ったら
通じたかもしれない。そう、後悔した出来事でした。
ここまで、長々とログを綴ってきましたが
最後の最後まで、答えらしい答えは
出せないし、出さないべきなのかなと、私は考えます。
最後に、こんなに長いログを読んでくださった
みなさん「ありがとうございました。」
★−★−★−★−★−★−★−★−★−★−★−★−★−
潤さん
感心だなんて、結局I君に対して
私は何もできなかったと思ってます。
とうふさん
甘やかせるから、I君は甘える。
ボランティアと同僚は違うということに
気づいてもらえたかな。
このデジログへのコメント
凄く中身の濃いお話でした。結局傷害云々以前の、人間の資質の問題なんですよね。
コメントを書く