僕の歩く道・・・は、僕しだい　

さて、一日あいてしまいましたが、続きです。

I君の教育研修です。

I君は正社員のアシスタントとして
アルバイト採用されました。
なので、先日書いた聾唖の女性と違って
パソコンの操作ではなく、初歩的なビジネスマナーや
ルーチン業務の進め方、業務遂行の注意事項を教えます。

まずは一通り基本的な業務内容について説明をします。
私の教育は一貫して、口頭説明です。
生徒にはひたすらノートにメモを取らせます。
短い期間なので、ノートのとり方で理解度や適正を判断していきます。
また、同じノートに毎日日誌を書かせて提出してもらいます。
ノートのメモや日誌を読み、口頭説明でできなかった
細かい補足説明や、誤認している箇所へ訂正を
赤ペンで書き込んで、翌日返却します。

I君の教育は初日から躓きました。

カラダが歪み、腕も湾曲しているので
ノートに文字を書くのが遅く、焦りもあるのか
解読できないぐらい文字が汚いのです。
時間をかけて丁寧に書けばいいのでしょうが、
いつもの調子で研修を進めてしまった私の失敗です。
とりあえず、明日からはノートをとる時間を与えるようにしよう。
I君のノートに、説明が早すぎたみたいなので、
ノートをとる時間を設けるようにすることと、
ノートをとり終える前に説明が再開されてしまったら
遠慮なく申し出るように書きました。

初日の研修の後、私はこのヘルプが教育だけではないことに
気づきました。
まず、出勤してみたら、上司が過労で倒れて欠勤。
I君をアシスタントとして指示を出す正社員　R君も
胃を悪くし、通院してからの出勤。
正社員　R君の仕事は、あたらしいプロジェクトで
いろいろと懸念事項があり、一つ一つ解決させていくだけで
毎日手一杯で、アシスタントにやらせるべき仕事も
整理できない状況だったのです。

初日の研修の後、R君にプロジェクトの現状をヒアリングし
教育と、アシスタント業務の構築を担当することに
決めました。R君には懸念事項の解決に専念してもらい、
I君のことは、私に任せてちょ。ってことに。

さて、研修二日目です。
研修を始める前に、I君に話をしました。
・ノートをとる時間について
・プロジェクトの関係上、教育時間もあまり長くはとれないことについて

さぁ、昨日の反省を踏まえて、研修スタート。

初日以上に、躓きました・・・。

一回の説明は短く。ノートをとる時間を考えて。
これを念頭においての研修だったのですが
I君の「ちょっと待ってください」が連発。

えぇっ。そんなに？　まだ？
いやいや、仕方ない。時間・・・ないんだけどな。

「I君、質問は？」
と、聞いてみたら、それは無いらしい。
まぁ、ノートをとるのが遅くても
ちゃんと理解できてればいいか。

しかし、だんだんと、また違和感を感じてきました。

I君が、ちょっと待ってをかける。
ノートを書きます。
私、待ちます。
I君が言います。「すみませんでした。」

・・・表情が読めない。

後半は、すみませんでした、と言わなくなりました。

まだ、研修二日目。
私も障害者を教育するのは２人目だし、
個人差もあるから、手探り状態だもんね。
プラン練り直そう。I君にまずは合わせよう。

さて、二日目の研修も終わり、
あとは日誌を書いて提出してもらいます。
I君が日誌を書く間、喫煙所でR君と話をしました。

私「I君のこと、なんでもいいから教えて。」
Ｒ「う～ん、なんか、わかんない。
　　あいつ、会社に勉強に来てるって言うんですよ。
　　勉強したいなら、学校行けって俺は思うんですけど。」

確かに、そうだ。
まぁ、新人なんて最初は勉強の日々だから仕方ないけどね。
仕事ですから、勉強した上に実務が伴わないと意味が無い。

私「研修で実務が伴うように、がんばるよ。」
Ｒ「期待してるっす。ちゃんぷさんが引き受けてくれて
　　この二日で、かなり仕事進むようになったんで、
　　ホント、助かります。」

そんな話をして、席に戻ると、Ｉ君が日誌を提出しました。
愕然としました。

昨日と、文字のレベルが同じなんです。
あんなに時間とったのに？
日誌は、個人のペースで書けるのに、同じ文字なの？
メモの部分は仕方ないとしても
日誌部分は丁寧に書かれた文字になるのかと思ったのは
間違いだったのかな。
・・・しょぼ～ん。

なんとか解読しつつメモ部分を読むと、
誤認している箇所が多々発見され
一つ一つに丁寧な赤ペン説明をいれました。
口頭で補足は無理だと判断したので
文字を読むことで、ちゃんと理解してもらおうと。

基本部分に時間をかけている場合ではないのです。
プロジェクトの締め切りがせまってきています。

明日からは、実務ベースの研修に入ってしまおう。
細かいところを赤ペンで補足するやり方に変えよう。

Ｉ君に文字を書かせることを諦めた瞬間でした。

・・・つづく

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BDさん
むくろじゅさん
とうふさん
　お待たせしました。でも、まだ続きます。
　かなり長編の予感。

BDさん
　細身のブーツだったので、つま先が痛くなりました。

とうふさん
　4時間？　しかも経験アリ？
　とうふさん、Ｍですか？

むくろじゅさん
　心配頂き、ありがとうございます。気をつけます。
　10年ちょっと前、実際に痴漢に襲われたことがあるクセに
　夜道をつい歩いてしまいます。
　そのうち、痴漢の話もウラで書きますね。

あきらさん
　私はお酒を飲まないのでわからないのですが、
　23歳ともなると、自分のアルコール摂取限界が
　わかると思います。

kazeさん
　健常者と同じく接し、どうにもならないことだけ
　手助けをすればいいと私は思います。

ヒガシウラさん
　私は忘年会これだけです。
　ただ、誘われればホイホイついていきます。
　おごりなら、絶対（笑）

ZEROさん
　歩くのキライじゃないんですけどね
　寒いとカラダが縮こまるので
　思った以上に疲れてしまいました。
　電車に乗ればよかったと後悔・・・。

lovefoolさん
　19年ぶりだと、かなり勝手が違うんじゃないですか？
　Fast&Furios、XXXのヴィンディーゼルが大好きです。
　二つの作品のギャップがもう。。。