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2013年05月31日 08:30
オリックス】井川、古巣・虎狩りへ「和田監督を警戒」
スポーツ報知5月31日(金)7時2分配信
【オリックス】井川、古巣・虎狩りへ「和田監督を警戒」
キャッチボールで調整する井川
オリックスの井川慶投手(33)が、31日の阪神戦(京セラD)で今季初登板初先発する。昨年10月に左肘手術を受けた元メジャー左腕は、ほっと神戸で最終調整。今後の野球人生を左右しかねない古巣との初対決を前に、要注意人物に挙げたのは何とベンチに陣取る「敵将」だった。
復帰戦の相手は、かつて自らがエースとして君臨した阪神になった。軽めのランニングを終えた左腕は、警戒する打者を聞かれると「一緒にやっていた鳥谷さん、桧山さん、関本さんくらいですかね」と答えたが、思い直したかのように急に語気を強めた。「やっぱり和田監督でしょ。現役当時、セカンドから自分の投球スタイルを一番見ていた人ですから。そこが一番のポイント」と、真顔で言い切った。
和田監督とは入団2年目の99年から3年間、ともに選手としてプレーしたが、もう10年以上も昔の話。いくら近くから見つめていたとしても、現在の井川攻略には何ら役立たないはずだ。そんな敵将を「要警戒」としたのは、裏を返せば、左肘が完治した今なら猛虎打線なんて怖くない、という元エースの自信とプライドなのかもしれない。
日本球界復帰1年目だった昨年は、左肘に不安を抱えていたこともあり2勝7敗、防御率4・65と散々だった。だが、今年はウエスタン・リーグで1完封を含む3勝2敗、防御率3・79。「肘を気にせずに投げられる。去年の今頃よりいい投球ができると思う」と手応えを口にする。
阪神時代は03年にMVP、沢村賞を獲得するなど数々のタイトルを手にした。そんな男も、今年で2年契約が切れる。「当時の選手はほとんどいなくて別チームみたいだと思う。でも、楽しみは楽しみですよ」。崖っ縁の井川が、生き残りを懸けて虎退治に挑む。
◆オリックス・井川のこれまで
▼12年 2年契約の年俸2億円プラス出来高で3月にオリックス入団。12試合で2勝7敗、防御率4・65に終わり、同10月にシーズン中から不安のあった左肘の遊離軟骨と骨棘(こっきょく)の除去手術を受けた。
▼今年3月23日 2軍の阪神戦で実戦復帰し、先発で2回を無失点。
▼同4月17日 同・広島戦で5回7失点と崩れ初黒星。
▼同4月22日 1軍練習に参加しブルペンで61球を投げたが、7割がボール球。西本投手兼バッテリーコーチから上半身が突っ込む投球フォームを修正された。
▼同5月1日 2軍の広島戦で9回5安打無失点。完封で今季2軍戦初勝利。
▼同10日 2軍の中日戦で6回を2失点に抑え2勝目。
▼同21日 同リーグのソフトバンク戦で5回無失点と好投し3勝目。
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