- 名前
- イチゴちゃん
- 性別
- ♀
- 年齢
- 43歳
- 住所
- 茨城
- 自己紹介
- 毎日元気に働いてます ゆっくりだけど、はっきり喋ります^^ 嫌がらせを受けていたの...
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主治医の先生
2012年10月15日 00:28
来週、健診があります
健康に気を使わなくてはいけない年齢なのもあって、
ここ数年はずっと精密な健診をお願いしています
私は、乳がん健診や子宮がん健診も受けていますが
全ては総合健診をしてくれる、一人の先生の指導のもと
この世で一番、私が信頼している先生です
こう書けば、きっと気づく方もいるかもしれませんが
私の主治医の先生は、右腕のない先生です
先天性のもので、生まれつきだそうです
先生と言っても、同い年だし
共通の話題も多いので、たまに先生ということを忘れてしまいがちですが
先生のお話 は、とてもリズムもテンポもよく
話してて安らぎます
これは、私が先生から聞いたお話
先生は生まれつき右手がなく、先生のお母さんはとても心配性で
幼稚園の時からずっと、朝から帰りの時間まで教室の外で先生の様子を見ていたそうです。
(子どもはみんなと仲良くできるだろうか)
(いじめられたりしないだろうか?)
いつも心配していたそうです
みんなから、からかわれたりしたそうですが
子どもながらに母親に心配させたくなかったそうで
「大丈夫」といつも言っていたそうです。
そんな先生も小学校に入学し、お母さんのたっての願いもあり
特種学級ではなく、普通学級で勉強させてもらえたそうですが
それでも、先生のお母さんは心配でいつも教室の外にいたとのこと。
不便なことは多かったけど、母親が喜んでくれるから
毎日学校に行き、みんなと同じ環境で
みんなと同じことをしていました。
そんな小学生活1年目の、初めての席替え
一人の男の子の隣になったそうです。
活発で、口が悪いけど元気いっぱいで
いつも遊びの仲間に入れてくれた、優しい男の子
すぐに仲良くなって、いつも一緒にいたそうです。
学年が変わって、クラスが違った学年もあったそうですが
いつも仲良く遊んでくれて、毎日が楽しくてしょうがなかったそう。
でも、クラスが変わると今まで同じクラスだった人も少ししかいなくて
中には自分の体のおかしさから、イジメを行う同級生もいたそうです。
学年が上がるにつれて、同級生もイジメを行わなくなり
かわりに、同情のような行動をしてくれるようになって
給食の当番を免除されたり、掃除は簡単な場所を割り当てられたり
クラスみんなが優しくなって、先生自身もお母さんもすごく喜んだって。
でも、ある日いつものように簡単な場所の掃除を割り当てられて
そこがたまたま、教室入り口のドア拭き
お母さんがすぐそばに立ってるところ
先生はいつものように掃除していたら
「なあ、おまえっていつも何で楽な場所しか掃除しないんだ?」って声
振り向いてみると、先生の一番の親友。1年生で隣の席になって以来、一番の仲良しの男の子。
「僕、みんなが簡単な場所の掃除だけでいいっていうから、ここの掃除してるんだ」って答えたら
「おまえ、何でみんなと同じ掃除しないんだよ。甘えんなよ」って怒られて
「おばさん、こいつズルさせたらダメだよ。1年生のときはみんなと同じ掃除できたんだよ?」
って、先生のお母さんに言い始めたんだって。
そしたら、先生のお母さん号泣しながら男の子を抱きしめたんだって。
「ありがとう、ありがとう」って何度も言っていたそうです。
そして、次の日から先生のお母さんは学校に付き添いに来なくなったそうです。
そんな先生も小学校卒業を迎え、卒業式の夜にお母さんから言われたそうです。
「お母さんはずっと、あなたを甘やかしてました。しかし、5年生のあるときから
あなたの付き添いに行くのをやめました。なんでだかわかる?」
先生が「わからない」と答えると
「○○くんが、あなたと私を真剣に怒ってくれたからです。
みんなの優しさで、あなたは学校の団体行動で楽をさせてもらっていましたね?
けれど、あれは心が成長した同級生の子たちの憐れみだと気づかせてくれたからです。
○○くんは、あなたを特別扱いせずに一人の人間として
あなたと私の甘えを叱ってくれました。
これからは、あなたは自分でできることは自分でやってもらいます。
これはあなたの同級生みんながやっていることです。
出来ないとは言わせません。」
その日から自分でできそうなことは、自宅で一切やってもらえなくなったそうです。
お風呂のあとの着替えの準備や
ご飯の後片付け、自分のお部屋の掃除など
自分のことは自分でやれと言わんばかりに、一切手助けがなくなったそうです。
そして、そのことがあったからこそ
人に甘えてばかりでなく、自分で行動することの当たり前さ
責任を持ってやりとげる大切さを知ったそうです。
そんな先生も中学3年になり、
同じ中学に進学した親友と、同じ高校に進学しようと思ってると相談すると
「おまえは頭がいいんだから、医者になったらいいと思うぞ。
俺が希望している高校だと、医者への道は険しくなっちゃうから
○○高校へ行ったらいいじゃねーか」と、地域で一番の進学校を進められたそうです。
そこから一心不乱に勉強し、無事に高校進学
一浪ののち、国立大学の医学部に進学し
晴れて医者になれたそうです。
晴れて医者になったときに、親友に報告すると
「な?せっかく頭がいいんだし器用な手先してるんだから
医者になったらみんなの怪我とか治せるぞ。良かったな」って喜んでくれたそうです。
そして、医者になってわずか1年後
先生の親友は交通事故でこの世を去ってしまいました。
先生のお母さんは、わが子を亡くしたかのように涙し
先生にこう言ったそうです。
「あなたのわずか27年の人生で、あなたに右腕がないことを哀れに思わなかった人は
○○くんだけでした。
○○くんだけが、あなたのハンデをハンデとして見ていませんでした。
それはとってもありがたいこと。
あなたをみんなと同じ、人間として見てくれていた何よりの証拠。
あなたはこれから、あなたのような境遇の人の見本となって生きてください。
本当の意味の、外見で差別をしない人が一人でも多くなってくれるよう
あなた自身が、片腕しかなくても出来るってことを証明してください。
もっともっと、○○くんのような人が増えたら
きっとこの国は、もっともっと成長できるから」
その言葉を胸に、先生は毎日生きているそうです。
そして、先生の親友の○○くんは
私の亡くなった彼氏です。
このデジログへのコメント
すごいダーリンだね?そんな人に出会えたら確かに人生が変わるかも・・そして、その先生もすごい^^
昔電車で片手のない人が乗ってた。子供が何であの人は手がないの?って聞いた時お母さんの答えが秀逸だった
二人とも芯が一本通ったすばらしい人達ですね。
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