- 名前
- ポマポマ
- 性別
- ♀
- 年齢
- 39歳
- 住所
- 大阪
- 自己紹介
- はじめましてこんにちは。 ポマポマといいます。 絵を書くのが好きで漫画など書いてます...
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Exit through the giftshop を見る
2012年09月24日 00:04
以前、町山智浩さんが紹介していた
Banksyの映画、exit through thegift shopを見ました。
ストーリーはなく、全編フランス人のおっさんが
ストリートアーティストを追いかけていくというドキュメンタリーである。
簡単なあらすじ
アメリカの地方都市で洋服屋を営むティエリーというおっさんは
いつでもどこでもテレビカメラを回すのが趣味。
ある日、いとこの家でカメラを回しているといとこがタイルで
インベーダーゲームのキャラクターを制作しそれを街のいたるところに
貼り付けているのを知ってストリートアーティストに興味を持ち始める。
いろんなアーティストを追いかけて行くうちに
Banksyという世界的に有名なストリートアーティストの存在を
知り彼らと接触を試みるようになる。
しかし、Banskyは
反体制派のイラストを世界中の街の至る所に
書き残しており顔を隠して活動している
隠密芸術家集団で外部と接触することは
ほとんどないにひとしい。
そんな彼らの信用を得るために
ティエリーは運転手になったり、援助したりしていく
家族や家の家業もほっぽり出して。
そのうちにBanskも彼を信頼し始めて製作スタジオを見せたり
行動を一緒にするようになる。しかし、ここから話は急展開する。
ティエリーがビデオカメラで撮影した映像はとったら撮りっぱなしなのだ。
そこへBanksyは映画を作って見ないかと提案したのだ。
しかし、残念ながらティエリーはカメラを持つ情熱はあっても
アーティストとしての才能は皆無でBanksyは自分たちが
編集すると言い出した、しかもティエリーを主人公として。
ティエリーは多くのストリートアーティストに触発されて自分でも
アートを始める。それは今までであったアーティストたちの模倣だった。
彼自身が筆を取ることはない実際に作品を制作するのは彼に雇われた
芸術家の人たちだった。さらに思い上がった彼は店も売り払い
ロサンゼルスで自分の大規模な個展を開くことにする。
しかし、無名の親父の絵など誰も見にくるはずもない彼はBanksyをはじめとする
有名なアーティストたちに推薦文を書かせてそれを新聞に掲載する。
彼の未熟さを心配したBanskyのディーラーが助けにはいるが
ティエリーは収容人数や絵をどこに飾るのか、何もかも全く構想が
ないまま始めていたことにびっくり仰天。
しかも彼らがアドバイスすると、自分の命令に従えという始末。
展示する絵も結構お粗末で
アーティストからまるパクリして
作ったものばかり、しかも彼自身が書いたものでもない
Banskyたちは彼の宣伝隊としてまんまと利用されてしまった。
そんなこともあってか個展は満員御礼。
全くの素人のおっさんがBanksyさえも超えてアーティストに
成り上がってしまったのである。
もちろん、今まで好意的だったアーティストたちは彼を無視。
しかし彼は今もアーティストを自負している。
おわり
感想
アートの価値観っていうのは本当に曖昧。
芸術家が一生懸命作ってもその絵を好きで見る人と
投機の材料にしか思っていない人もいる。
村上隆のバカみたいな絵が何十億で落札されたりする。
アートの価値っていったいなんなのか、
Banskyはこのアホなフランス人を材料にして問いかけてくるようだった。
banksyたちはちゃんと自分たちで絵を書いて計画して
時には命がけで絵を書くのである。
悪ふざけはあっても洗練されている芸術だからこそ世界中にファンも多いのだ。
が、この芸術かぶれしたフランス人のおっさんが芸術家になってしまった
のは絵を書いている人からすればムカつく人間である。
自分で作ってないのにちょっとペンキを飛ばしただけで
自分のアートだと言い張るんだから!
まぁ、このおっさん結局
こういう形で世界中に自分の無知蒙昧さを露呈できたんだから
Banskyもスッキリしたんじゃないか?
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