申し訳ない

夕方に歯医者の帰りにドラッグストアに
立ち寄るとお菓子の販促のおねいさんがいた。
こんな小さなドラッグストアにやってくるのも
珍しい。なによりこの販促さんとっても
声が大きくて明るく客に次から次に
試食を配りまくる。

もちろん私のところにもやってきた。
彼女は見た目決して可愛くはなかった
たぶん男が一目見て、なんじゃこのブス
とつぶやくだろうレベルの女性だった。
ちなみにいうと私によく似ていた。

私は同じように不細工でも
明るく振舞っている彼女は尊敬に値した。
私は人前で笑うことはないし、声は低いし
みた目男だし、誰にでも愛想良く振る舞える
女性はそれだけですごいと思うのだ。

試供品の菓子を口にいれかけて
歯医者から飲食を止められていたのを
思い出して吐き出したのであるが
彼女は嫌な顔せずなんと謝ってくれた。
100%私の過失なのに。

あーほんとうにすごい女性だった。
彼女こそ幸せになるべき人だ。