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若かりし頃のある日

2012年09月04日 00:21

暑い。暑い。暑い。暑い。暑い。
あーもー。暑いよー。

てな訳で、札幌は明日も真夏日になったら、9月に3日続けて真夏日は観測史上初とか初じゃないとか言ってる状況で、ホントなんだろうね。もう嫌になってきた。

例年だとお盆を過ぎると途端に涼しくなるのに、今年の北海道は明らかに天候が可笑しくって、お盆頃から気温も湿度も高くて、もともとそういう仕様に体が出来てない生粋北海道人には応える天候です。
生粋北海道人のうちの奥さんは、もう体調は崩すわ、機嫌は悪いわ、そんな中で引越ししたりとかあって、もう大騒ぎです。
僕はやや生粋じゃない北海道人なので、まあ我慢出来ないほどではないんですけど。でも暑いものは暑い。

で、こんな暑い中、突然若かりし日のことを思い出して。

ソレはまだ世の中にインターネットなんてものは普及していなくって、パソコン通信てのが幅を利かせていた時代。当然そんなものを扱うのはちょっとアレな人達。
今みたいにケーブルをプスって繋げば、はい、インターネットに接続完了、なんて時代じゃなくって、モデムカード買ってきて、ドライバ入れて、ええっと何だったかな、ともかくそれなりの手続きをして…。
従量課金だったからね。結構接続時間を気にしたりとか。
でも今からたったの20年前のこと。20年前はネットがこんなに普及するなんて夢のまた夢。ネットを使っている人間は例外なくアレな人だったのにねぇ。

で、そのアレな人だった僕。ネットでチャットで、意気投合した何人かの仲間とオフ会やったりとか、まあ、ネットライフを満喫していたのだけど、やがてソコで一人の女の子と知り合って…。

少しずつ、でも確かにはっきりと、お互いの感情は高まっていって…

彼女東北地方のある町の女の子で、僕はその頃もう北海道に戻っていて、まあ、普通に考えれば要するに遠距離恋愛だよね。

距離ってね、その覚悟のない二人には残酷なほどに冷たくて重い。

それでも、僕は彼女の町を訪れて、ホテルを取ろうとした僕に、彼女は私の家に泊まっていけばいいよって言ってくれて、僕は彼女の家に泊まった。

あの時に、彼女が望んでいたものが何だったのか、本当のところはわからないけれど、少なくとも20代前半の若者ではなくなって、少し大人になって、それから沢山スれた今の僕だったら、きっと色々するんだろうな(苦笑)。

聖人君子みたいだったよなぁ…肩は抱いたけれど、それだけだったよ。
キスの一つもしなかった。もちろん別々の部屋で眠った。

ああ、本当に聖人みたいだね(苦笑)

結局彼女の所にはもう一度訪れたけれど、結局僕に勇気がなかったのだろうな…。
それから僕も、彼女も距離に負けた(って言い訳させて…)。

でもね、最近になって思うんだ。あの時の僕は、本当に彼女が好きだったんだろうかって。僕が好きだったのは、ネットの中にいた、彼女の上辺にあった別の人格だったんじゃないだろうか…って。
出会って抱いた肩はとっても暖かくって、彼女はとてもいい匂いだった。

今も、胸が痛いよ。

だから、きっと彼女を、彼女自身を好きだったんだって、今でも信じてる…。

このデジログへのコメント

  • ゆみおさん 2012年09月04日 08:10

    そうだね。ありがとう。
    でないと、あの頃の彼女も自分もかわいそうだよね、とは思うのだけど。
    もう一歩踏み出せてたら、結果は変わっただろうかって今も時々思います。

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