- 名前
- 瓦礫の月
- 性別
- ♂
- 年齢
- 67歳
- 住所
- 茨城
- 自己紹介
- 瓦礫のかけらにも雨が滲み渡り伝い流れて、いつしか差して来た月の光にぬれて造る影の濃く...
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その髪型を変えたのは
2006年10月12日 00:20
秋風が吹き、
半袖を
長袖のブラウスに、
変えた様に...
風の気紛れか、
何かがあったかと
深く聞きも
しなかったけど、
好きだったのに、
夏服の
少女みたいな
その髪が...
軽くそいで
レアーにしたその髪が、
ブラウスの
衿足にかかり...
自由な
少年の様に、
軽くそよいで
艶めかしく...
その粗く
無造作にそいだ髪の
計算された
お洒落を見たのに、
きちんと
襟足を揃え、
しなだれた耳の毛も
乱れず...
頬をかすめた
艶やかな黒髪に
全ての答えを
見た様に思ったのに、
つまらなくなった...
どこにでもいる
丸顔の女事務員に
なってしまった...
と男の考える事の
その程度、
前の方が素敵でしたと
言つた事、お許し下さい。
着物を着る為でしたね。
軽く
無造作にそいだ髪を、
きちんと鋏で揃えて、
前髪の
日本人形の
どこかで見た様な
丸い
ふっくらとした顔...
ふっくらと
見えた顔は、
眠れずに
少しむくんで、やつれた顔でしたか...
そして着た着物は、
黒い...
着物でしたか...
半袖の
ブラウスの衿に、
かかる髪の
軽くそよいで...
その夏の、
風は甘く...
まっすぐに人を見る眼の
涼しく...
また
来る夏が来るのなら、
泣かないで...
また
来る夏が来るのなら、
その髪で...
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