子供が拾った１０円玉の話

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知人夫婦の話。

５歳になる子供がいるが、あっちこっち走りまわってお母さんは大変らしい。

ある日、子供が１０円玉を拾って、母親に持ってきた。

「１０円玉を拾ったのを、お母さんに教えてくれたんだね。偉い。ご褒美に２０円あげちゃおう」

子供に２０円を渡すと、子供は喜んで自分用の貯金箱に１０円玉を２枚入れた。

それを目撃したお父さん。

子供に自分の財布から取り出した５００円玉を渡して、

「これを持って行きなさい。お母さんからもらったお金はお父さんのところに持ってくるんだよ」

子供は母親に報告に行った。
お父さんはわくわくしながら待っていた。

しばらくすると子供が嬉しそうな様子で戻ってきた。

手には１０円玉が２枚握られていた。

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