結婚相談所に行ってきた

１０年ほど前、会社を辞めて、フリーランスになりたての頃、とある
メジャーな結婚相談所に行くはめになった。当時は、（今でも）何事
も経験だ、と考えていたし、長年のリーマン生活から解放された油断
もあったのだろう。

データ・マッチング・システム。これがウリの会社で、会員数の多さを
最大のメリットとして宣伝していた。まず、担当者なる人と面談。仕事の
予定はあるけど、会社辞めたばかりなんで、これまでの年収より若干
低めになるかもしれん、とか、馬鹿なことを言ったものだ。
すかさず、年収２００万で農家の方でも十分にご成婚いただけます。
平気、大丈夫よ、との返事が返ってくる。
そして、口を極めて大丈夫です、の連打。

この時点で・・・。
相手は俺を寄付信者と見極めたのだろう。データ・マッチング・システム
とは、そもそも相手の数字的なスペックを重要視するもので、ピラミッドの
頂点にのみ快適なシステムなのだ。
俺は年齢的にも、将来的にも、ビミョーなセンであったから、なおさらしつこく
勧誘するわけ。前述文章は後から知ったことから分析したんだが、俺は
一時間ほど話を聞いた後に席を立った。というか、打ち合わせを思い出して
逃げ出した。・・・正解。イタチくらいの本能はあるな（笑）。

どういう本能が、ヤバイ、と判断したかというと、「俺はダメだな」「わたしってダメ
ね」、と自信のない、コンプレックスを抱えた人間から、世の中というやつは金
を搾り取るシステムになっているのだ。自信のない状態で、相談所に行っても、
テキトーされて「ああ、やっぱり・・・」てな感じで納得しちゃうだけだろう。それを
察して、ヤバイと判断した。後にネットで調べてみたら、やはり、相談所に登録
したのに一度も、見合いすらできなかったなんて例がざらにあった。こんなのが
ネットで大々的に宣伝しているから、ぞぞっと寒気。

今、アクセスしている相談所も大手なんだが、前に行った相談所のアンチね。ど
んな時間でも必ず相談に乗る担当者が付きますから。月に二度のお見合いは
保証します。うん・・・話ではええシステムやねー。初めに会った担当者も、非常に
感じがよかった。しかし、これも本能がアラームを発している。

料金システム。
契約料１５万、月会費×１２で１５万。会った時の必要経費。そして問題が成婚料が
５万円なり。これを単純に読み解けば、成功しても失敗しても３０万はもらいます。
そゆことですな。
相談所での成婚率は（何年も活動している人も含め）２割を切る、というデータがある
けれど、これは要するに、失敗するのがフツーじゃんシステムである。冠婚葬祭、一生
の問題業界とは、かくもこわいものなり。

弁護士とか税理士とかに、たとえば相続なんかの仕事を頼んだ場合、成功報酬だよ？
失敗なんて許されない。成功してナンボ、という一般社会の常識を、ブライダル？　婚活
業界は忘れさせるところがすごいよなー。
ゆえに、登録料２万円、見合いセッティング料２万円＋モロモロ。成婚報酬３０万だったら、
まともだと思うんだが？
他のことにはシビアなのに、こんな単純なカラクリに気づかないなんて、今は男女が出会い
にくい時代なんだろうな。

成功するか失敗するか、わからんモノに３０万なんて払うの、嫌だ！　フツーの人間の感覚
だけど、そこをだますのが技術なんであろう。

０～１０。失敗したら０。成功したら１０。これはなんにでも通じる原則。
今は先輩の税理士さんを通じて、外国人とのまともな紹介所を探しているところ。ないと思う
けど、一応、探すよ。なんちゃって。正直、ハンパな日本女性だったら大卒のピリピーナのが
俺はいいなあ。英語に不自由しないしな。取材に存分に連れて行ける。

日本人って日本人であることに、明らかに甘えているよな？　特に日本女性のストライクゾー
ンって狭くなってないか？　世代によるのか？　とまあ、こういう話題は疑問だらけで、当然
終わります（苦笑）。以上。