ほめる生き方

『ほめる生き方』（西村貴好　マガジンハウス）が話題だ。
この本は、史上初の“ほめる覆面調査”の会社を興した西村貴好による著書。“ほめる覆面調査会社”というのは、業績の上がらない店に対して、覆面調査を通して判明した改善点をただ指摘するのではなく、“ほめどころ”を探して、「ダメ出し」ならぬ「ポジ出し」を行うというもの。これにより、業績がアップする企業が続出。正論（＝改善点）を伝えるだけでは人は変わらない、ほめてこそ人は伸びるということがよくわかる。そんな「ほめる達人」になるための方法が描かれているのが、本書だ。


　「ほめる」とひとことで言っても、ただお世辞を言えばいいわけではない。どうやってほめるか、どんなときにほめるか、ほめ方にもいろいろある。「まずは、感謝を伝える、憧れを伝える、尊敬を伝える。」とあるように、実践して効果を感じることが大事なようだ。

　このほかにも、「ほめ本」は数多く出版されている。「ほめるにも、ほめ言葉の語彙がない」という人には、『ほめ言葉ハンドブック』（祐川京子、本間 正人　PHP研究所）がオススメ。巻末に収録された600のほめ言葉を覚えれば、ほめたつもりが誤解を招いてしまった！ という失敗も防げそう。

　また、「ほめられて成長したいけれど、ほめてくれる人がいない！」というワガママさん（！