- 名前
- たかふみ25
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- 39歳
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- 自己紹介
- 基本的にメル友募集ですがご近所ならば逢いたいぜ。 クリエイター気取りのバカです。 ラ...
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【まじすか!】02-2、鮮血に染まる画板。
2012年05月01日 20:14
昭和30年(1955年)。
「不可思議解決ハンターじゃないんだからっ!」
憮然とする朱理。
「え?違うの」
と翔太。
「ちがわい。」
不機嫌な朱理。
「何の話しだ転校生?」
日向が当然な質問をする。
「朱理、いや夢野さんは不可思議なチカラを持ってるんですよ」
「ちょっ、あまり言い触らさないでよっ!」
「何か不便でもあるの?」
「不便というか、恥ずかしいじゃない……」
「恥ずいなんて、可愛いところあるんだね」
「……なによっ」
「夫婦ゼンザイはいいから、話を進めろ、べらぼうめ!」
「じゃあ、変身するわね」咳払いをひとつする朱理。
「衣装ないから、変身ならないんじゃないの?」
「ばかっ。魔法使いとしてのけじめなんだからっ!例え姿が変わらなくても」
「なんだ着替えか。早くしろべらぼうめ」
後ろを向く日向。
3、2、1。
「Iwish reincarnation!」
「ただいま~。素材採集できました」
「おっ。良い素材採れたか」
タイミング良く、美術部員たちが部室に戻ってきたー。
……
変身途中の全裸を視られてしまった朱理。
「鼻血、ブー」
日向と部員達は男女関係なく不可抗力の幸運に興奮した。
「……っ/////。沈黙の大地に差す光。愛と笑いの魔法少女っスカーレットぉ!」
名乗りが乱れる朱理。
「先生!ヌードデッサンですかっ」
「おう!なかなかのいい身体だったな。忘れないうちに描いてしまえ、べらぼうめっ」
「くぁ~!忘れろ~!楊薔薇矢無~」
ちゅどおおおん!
「…余計な魔法力を使ったわ」
美術部員と顧問を気絶させて、件の不思議な絵に向かう朱理と翔太。
「翔太は確かに聴いたのよね」
「うん」
独裁者ヒットラーが若い頃に描いたとする肖像画。
美しい少女の絵だが、聴こえる声はそれとは印象を異にする竜の声。
「調べるわね」
魔法力を掌に展開し、絵に触った。
「ぴよぴよっ」
あっけなく見付かる竜。
子供の竜なのか、可愛らしいフォルムだ。
「半透明だね」
翔太が言う。竜は確かに薄く透けた感じだ。
「朱理、これはなんだい?」
「この絵を描いたひとの残留思念ね」
朱理は誰が描いたかを明言しなかった。問題は描いたひとの何かが竜のかたちを取ったという事だ。
「ぴよぴ~よ。ぴよぴよっ!」
竜が何を言ってるかはわからないが、伝達を図ることができるとはわかる。
「でも、チカラ不足ね」
竜の姿は次第に薄まる。
このまま出してたら消えてしまいそうだ。
朱理は竜に絵のなかに戻るように伝えた。
「ぴよ~」
絵のなかに消える竜。
「どういう事だい?」
「竜は何らかのチカラを蓄えているみたいだけど、約10年でこの程度だから、彼の思いが具現化できるのは半世紀後くらいね」
「よくわからんけど、気の長い話だな。べらぼうめ。少なくともそんときゃ俺は生きてねえなべらぼうめ」
当時の日本人の寿命では日向は50年後に生きて、この絵の行く末を見る可能性はゼロだった。
ちなみにこの絵の主がそのチカラを蓄えて、絵の謎を解禁するのは50年後よりもうちょっと先の話し。
この物語ではない。
続く!
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