- 名前
- リュウ リュウ
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- 年齢
- 49歳
- 住所
- 埼玉
- 自己紹介
- 人間は中身ですよねって強がってみたりする。 かと言って、自画自賛する程、ナルシストで...
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ローマの窮日 本当にあった結構怖い話
2012年02月19日 06:03
僕が実際に体験した、怖い体験についてお話します
さきの日記で、書いたように、僕がローマで駐在員をしていた時の話になります…
ことの発端は、ある日突然、総務部長に呼び出され、再来週から『ローマに行ってもらうから』と、信じられないお言葉を頂いたことから始まりました
旅行会社に入社して、8年過ぎた頃の話だから、ローマで何をやらされるか、見当はついたので、嫌で嫌でたまりませんでした中には、海外で働けることを意気に感じて、喜ぶ社員がいることも事実だけどさ
仕事の内容を具体的に書くと、要はトラブルシューター。日本人の旅行客って、自国の治安が良いのに慣れ過ぎていて、スリや泥棒、置き引きに遇うのもしょっちゅうなんだ僕がいた当時はジプシーも跋扈していたからね…
そんなわけで、お金やパスポート、はたまた帰りのエアチケットまで、全て盗まれることが、とっても多いのさ
その度に、中央警察署で盗難証明を発行してもらうのを始めとして、日本領事館に一時帰国証明を申請したり、キャリア(飛行機会社)に掛け合って、ノーチャージでチケットを再発行する様に交渉したり、それはそれで大変な作業なんだ…中には、お金を全て盗られるケースも少なくないから、金貸しまでしなきゃなんないの…
保険に入っていれば、問題ないと思っていたら、大間違い
24時間、バックアップ体制みたいなことを、各社謳っているけれど、実際のところ、帰国後に、掛かった費用や損害金を支払ってくれるだけで、実際はなんもしないからね
イタリア時間のにトラブルが発生した場合、保険会社の緊急連絡先に電話をしても、繋がった先は、ロスアンゼルスだったりすることは当たり前結局、金銭的負担はしますから、お客さんのお世話はそちらでお願いしますってな感じあいつら、本当にナメテルよ温厚な僕もプンスカしちゃう
で、1日あたりに換算すると4000人くらいの、旅行客がイタリアに滞在しているの…
日本でも、毎日4000人もの人が動き回れば、事故や怪我に見舞われる人が出て来てもおかしくないよね。
膨大な数の旅行客の安全を見守らなくてはならないから(これを旅程管理責任と呼びます)、毎日、毎日、忙しくて、も飲めやしないのです
何故なら、事故や盗難に遭った時に出て来た、現地係員がお酒臭かったら、日本に帰ってから大問題になっちゃうからさ
でね、トラブルがないときは、通常の業務としてホテルやレストラン、アシスタント、ガイド、バスなどの予約確認をしているんだ。
イタリア人の社員は、めちゃくちゃ大雑把だから、杜撰(この言葉の由来を調べると笑えますよ)そのもの…。だから、毎日彼らがやった作業も再確認しなくちゃならなくて、2度手間なんだよね…
で、ある日普通に仕事をしていたら、ホテルのフロントから訳の分からない電話が入って来たの…
『お宅のお客さんが、部屋で呪いの儀式をしていて、火を焚いているから、出てってくれ』というもの
拙い英語力で理解しようとしても、埒が明かないから、取り敢えず、そのへ行ってみました…
そのお客さんは、某大手旅行代理店のツアーで来ていたんだけど、その日はフリータイムで、添乗員はオプショナルツアーのナポリ・ポンペイ観光についていってたんだよね、間の悪いことに
それで、フロントにルームナンバーを訊いて、その部屋に行ってみたのさ
の前に立つと、確かに焦げ臭い…
仕方なく、ノックをすると、しばらくしてから、かなり不気味な(と言うか、目がイっちゃってる)女性が出て来たの…。
思い切って、『ロビーでお話を伺えませんか』と言って、一階まで降りて行きました。
普通に座れるソファーを探していたら、その女性がいきなり、
『人さらいっ』
って叫んで、逃げ出したのよ…。もちろん、追い掛けようとしたら、ロビーにいた日本人旅行客に囲まれて、『お前は何者だ』って詰め寄られたの…。取り敢えず、名刺を見せて、事なきを得たんだけれど、探し出すのに、一苦労ようやく、落ち着かせて、何をしているのか、尋ねたら…。いきなり、
『わたし、おりも政夫のファンなの、マッチも良い男よね』
って、会話にならない…
ロビーにいることを幸いとしたホテルは、そのお客さんの荷物を、せっせと運び出して来たんだよね
無責任極まりない
で、仕方なく、添乗員が帰って来るのを、二人で待ったんだけど、その時間は苦痛以外の何物でもないわけ…
夕方になって、添乗員が帰って来たから、話を訊くと、そのお客さんはハネムーンで参加していたんだけど、突然、破局しちゃって独り参加に切り換えたんだとか…
仕方ないから、会社のお抱え医師に連絡をしたら、救急車を呼んでくれたんだ
で、おとなしくさせる為に、キツい注射をしようとしたら、妊娠していることが判明して、注射も出来ないの。
ミラノから入って来たツアーだったから、翌日には帰国の途につく予定…
でも、明らかにおかしくなっているから、にも乗せられないし…
で、上司にどうしましょうって尋ねたら、
『取り敢えず、お前の家に連れて帰れっ』
だってそんときばかりは、●玉が縮み上がりましたね
まぁ、入院してもらって、日本から家族を呼び寄せて、無事に帰ったんだけど、あの時の、イってる目は一生忘れられないよ…
おしまい
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