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日本式のシステムが世界で評価されている話

2012年01月12日 19:30

富山の置き薬システムミャンマーに導入 日本財団と合意

 富山の置き薬システムミャンマーで本格導入されることが決まった。アジアシステムの普及を進める日本財団ミャンマー政府の保健省が、2014年までに新たに2千の村に置き薬を設置することで合意した。将来は国内全6万5千の村のうち、2万8千の村に導入される。11日、富大和漢医薬学総合研究所の佐竹元吉客員教授が、富山市の高志会館で開かれた「富山のくすり公開講座」で明らかにした。

 昨年12月からは、ミャンマー保健省の研究者2人が同研究所で研修を受け、薬の基準書に当たる「薬局方」の作成を進めている。

 佐竹教授によると、ミャンマーは村同士が隔たり、流通網も未発達のため地域の医療体制整備が必要になっている。置き薬の普及では、日本財団人材育成面などで支援を行っている。

 一方、先行して置き薬システム採用したモンゴル政府は、今年中に伝統薬製造工場を稼働させる。9月には世界保健機関(WHO)の配置薬に関するシンポジウムウランバートルで開かれる予定で、ミャンマーをはじめ、タイ、ラオスなど置き薬導入を検討するアジア各国の代表者が参加する。

 佐竹教授富山オリジナルブランド医薬品胃腸薬「越撰(エッセン)」の開発についても紹介した。
公開講座には約70人が参加した。


ソース:富山新聞 1月12日01時37分更新


世界初商品先物取引市場江戸時代大阪堂島だというのは結構有名な話です。

配置薬も、江戸時代から続くシステムで、日本ならではの販売形態です。

国土は狭いが、山林の多い日本という地理上の医療問題点を解決する手段としては的確で、使った分だけ後払いという料金体系も、日本人の道徳観(相互信頼と性善説)があればこそのこと。
今では立派なシステムとしてこうやって世界に評価されるまでになったのでしょう。

品物だけを売るのは簡単なことです。植民地時代の欧米もそういうやり方でした。
日本が誇れるのは、システムごと持って行き、現地の人にやり方を教えるというところです。

かつて日本の植民地だった台湾パラオなど南洋諸島においても、砂糖工場ビール工場などをインフラとともに導入し、それが今では産業としてきちんと残っているし、皆さんがそういった日本人に感謝してくれている。

戦後においても同様の話は多々あります。
数年前も、アフリカで蚊帳(かや)の工場を建設し、現地生産によってマラリヤ蔓延防止と雇用を提供した日本の繊維メーカーというのが話題になりました。

このやり方は日本独特の考え方で、大部分の国では歓迎されています。
ごく一部の国はどうやら違うようですがw

ホンダバイク製造工場の有名な話。
台湾韓国に同時に工場を作ったホンダ
台湾ではとても感謝され、工場はそのまま現地法人になった。
韓国では「もう技術覚えた。株全部買ってやるから出て行ってくれ」と言われた本田宗一郎氏、「そんな国で作ることねえよ!やめちまえ!」
そういって撤退したという実話があります。

話がそれましたが、配置薬というのは一見古臭いシステムのようですが、こうやって世界に貢献できるところを見れば、日本の底力はまだまだ計り知れないようです。

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