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ただほど高いものはない！

今から十数年前、私はサンフランシスコにいた。

メーカーの招待で７泊９日のアメリカの旅だった。

初日の夕食はシスコのチャイナタウンで中華料理を堪能。

そのあと、皆は三々五々ホテルに向かって歩いていた。


すると、

帰り道にほとんどシャッターの閉まっている商店街があり、

同じ旅行のグループの仲間が、一軒のスポーツショップの

店先で商品を物色していた。


彼は、レイバンのサングラスを探していたらしい。


私も含め数名がその店に


私は、ふとショーケースに入っているジッポのライターに

眼を止めた。

私：「はうまっち？」

店員：「７だら～」


おおおお、安い！！


当時、一ドル１００円くらいのレート。


「ジッポライターが７００円というのは安い！！」

私はお土産用に少し買ってみようと思った。


いくつ買おうか悩んでいる私に、そこの店員が

極上の響きで、ひとつのキーワードを投げかけた。


店員：「Ｔシャツ　さ～びす！！」


彼はにっこり微笑んで言う。


おおおおおお、Ｔシャツもつくのかぁ～～～～！！


喜んでいる私にさらに店員が追い討ちをかける。

「無地のＴシャツに好きな柄をプリント！

　さ～びす！さ～びす！！」


おおおおおおおお、プリントもしてくれるのかぁぁぁｗｗｗ


さすが、アメリカ！さ～びすもビッグだ。

狂喜乱舞する私を見て、数名が真似して購入を決めた。

私は、５個のジッポにＴシャツを７枚サービスさせ

３５ドル払う準備をして待った。


数名が私と同じようにライターとＴシャツを数セット

レジに持っていった。


なぜか店員は、私のプリントが終わっても、会計をせず

みんなが持ってきたＴシャツのプリントに必死だ。


少々待たされて、すべてのプリントが終わり、代金をの

請求をされて、その答えがわかった。


「３１５ドルねｗ」


な、なぬ？


なんで？？？？？


「ジッポは７ドル×５個

　Ｔシャツ７枚は無料





　プリント代、一枚４０ドルねｗ」


やられた！！！！！



私を含め数名の馬鹿な観光客は

泣きながらカードを切った・・・・



さ～びす！！！


おおおお、なんとすばらしい響きだ！