違い過ぎる

受賞の予想・噂が立ち始めると、すぐに政府が反対のコメントを出した。
そして受賞が決ると
「中国とノルウェーの関係に影響を及ぼす」と警告までした。

一つの国がもう一つの国に対して恫喝、脅しをかける。
これを個人に置き換えれば、刑法第222条の「脅迫罪」に日本ではなる。


兵員数ではダントツの世界一、国防費はアメリカに次ぐ。
そして今年、GNPで日本を追い抜き世界２位になった。
それ程の超大国の中国、都合の悪い国際的なルールには一切従うことがない。

「民主主義と人権の尊重が世界平和には不可欠だからだ」
「中国は大国として、批判や監視、議論の対象になる責任を引き受けなければならない」
これはノーベル賞委員会のヤーグラン委員長の言葉です。


中国人人権活動家の劉暁波（リウ・シアオポー）さんは、政府に批判的なことを言っただけで１２年も牢屋に入れられています。
私は同様なことをブログに書いていますが、中国なら何回も死刑になっている。

そんな自由の一切無い国に対し、日本政府の対応はどうか。
先日の漁船の船長釈放を見ればよく解る。
文化・社会的に進んだ国と日本では、これ程の違いがあります。


貴女、この日本という国は先進国と考えていますか？
私は若い頃から色んな国に行きました。
その体験から言えば、この国は後進国なのです。
経済力だけが世界で三番目。



国力では日本に比べ10分の一も無い国ノルウェーですが、世界では１・２を争う先進国です。
日本と何が違うのか？と考えた事がずっと昔にありました。
国民の一人一人が政府をチェックし注文をつけ監視していた。
そして一番の違いはマスコミの差でした。
「文化程度が違い過ぎる」
そう結論付けたのを覚えています。


文化とは一体何なのでしょう？
色んな定義がありますが、私は「人が生きていく上で必要な常識」だと考えています。
その常識が日本人は欠けている？

外国に行ってよくぶち当たった事があります。
日本では「常識」でも、その国では「非常識」なのだと。
例えばインドでこんな事がありました・・・・・

一緒に行った女性が、ジーンズの短いパンツを履いていたのです。
くそ暑いインドです。
日本ではミニだって短パンだって普通に履くでしょう？
イスラムの国と同じく、ヒンズーの国インドも女性は極力肌を露出しません。
直ぐホテルへ帰り履き替えました。
他にも多くの失敗がありますが、これもその内の一つ。



「第２次世界大戦後、米国は批判されることで軌道を修正し、国際社会の世論に従うようになった。それは米国のためにもなった。同じことが中国にも必要なのだ」
これもヤーグラン委員長の言葉ですが、宗教も自由も何も無い国でそんな事は所詮無理。
一握りの党の幹部の常識、これで全てが決る国では絶対に無理なのです。


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