- 名前
- 絵梨菜
- 性別
- ♀
- 年齢
- 55歳
- 住所
- 京都
- 自己紹介
- 小柄なのでいつも若くみられます。^^ 楽しくメールできる方、待ってます。
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愛が重すぎて。。。
2010年10月08日 22:27
主人の体調が芳しくない。
暫くは、呑気に療養所生活を楽しんでいたのだが、
また入院してしまった。
療養所より病院のほうが看護士さん達が若いので、
意図的に入院した気配もなきにしもあらず(笑)
入院生活に入ると、身につけている装飾品を外さなければならない。
主人が身につけているものといったら、結婚指輪だけだ。
外した指輪を片付ける妻を見ながら、
「僕が死んだら、その後はどうします?」
と主人が呟いた。
「まず、お葬式の段取りをして、それから別のいい男でも探しますかねぇ。」
「少しは、悲しみに暮れる時間とか持ちましょうよ。」
メンドクサイ事をいう人だなぁ。。。
「そりゃ。哀しいに決まってるじゃないですか。」
「泣きますか?」
「解りません。泣いていたってお腹は空くわけだし、トイレにも行きたくなるだろうし、眠くもなるでしょう。そういうことは、誰がどうなったって変わらないですよ。」
「まぁ。。。そりゃそうでしょうが。。。」
「結婚指輪。」
「うん?」
「僕が貰って行きます。」
「棺に入れると、燃えないとかで。。。」
「そうなんですか?」
「らしいですねぇ。燃えないものは入れちゃいけないらしい。」
「あなたを自由にしてあげたい。とか言いたかったのですが(笑)」
「ああ。メガネも入れたらいけないのか。。。」
「あっちに行って、見えなくて道に迷います。」
「道に迷っても戻って来んといてよぉ。」
「薄情者!!」
重すぎる愛は、男が逃げる。と兄が行っていた。
浮気をしても家に帰らなくても黙って待っている。
殴られようが、詰られようが黙って子供を育てている。
父にとって、そんな母の愛は、重すぎたのだろうか。。。
初めてのデートの時、観た映画のタイトルよりも、
掌においてくれた、一粒のキャラメルの味をいつまでも覚えている。
乱暴者で、人に迷惑ばかりかけている男なのに、
子供達には父親の悪口は一言も言わない。
愚痴ひとつ言わずに浮気相手に、仕送りを続ける。
考えてみれば。。。
私が男なら、こんな女は重いなぁ。。。
逃げたくなる気も解らなくはないか。。。
情がないのは、情けない。
薄情けでは、切ない。
深情けは、重い。
『私くらいが、丁度いいのよ。』
傍らで主人がくしゃみを一回。。。
このデジログへのコメント
> マサさん
名言ですね。
沢山の人の沢山の想いを貰って人は生きているのかもしれませんね。
> rousillonさん
愛は背負うものでなく、傍らに抱きかかえるものですか。
抱えられるなくなるくらい太らないように気をつけます(笑)
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