永遠の愛を。。。

１００回無視されても１０１回目は笑いかけてくれるかも知れないじゃない。
亡き母の言葉。

冗談じゃない！！こちとら江戸っ子でぇ（嘘。京都っ子）
１０１回も待ってられるっかぁ！！！
１回目に無視されたら、もうそれっきりだ。（笑）

京女は、芯が強いというが、がまん強いのか。。。
それが重荷になって、男が逃げていくのだよ。お母さん。。。
まぁ。。。
その我慢強さのおかげで私達兄妹は、生きてこれたのだけれどね。

「後々面倒なことになると困るから聞いておきますが。。。」
主人に念のために聞いてみた。
「愛人とか、隠し子とかいないでしょうね」
「いませんよ。そんな甲斐性ないですよ。」
「いたら今のうちに白状しておいてください。死んでから出て来たら揉めますから。。。」
「生きてるうちに出て来ても揉めるでしょうが。。。」
「まぁ。それもそうですが。。。」
「いたとしても絶対に言いませんよ。」
「怒らないから正直にお言い。。。」
「そんなこと言ったら怒るに決まってます。」
「怒らないですよ。呆れますが。。。」
「今更、離婚されても困るし。。。」
「離婚しませんよ。今、離婚したら損だ！」
「。。。損って。。。」

「隠してる大金とかもないですか？」
「ありませんよ。残念ながら。。。」
「そっか。。。残念です。。。」

「貴女は、僕が死んでも逞しく生きて行けそうですね。（苦笑）」
「少し泣いて。。。後は、それまでと変わらない。ですかねぇ。」
「少しは、泣くんだ。」
「そりゃ。少しはね。」
「十数年分の涙を流す。ですか？」
「そんなに泣いてたら、体が持たない。」
「まぁ。。。泣いてご飯も喉に通らないじゃ困りますが。」
「泣いたって、ご飯は食べますよ（笑）」
「そうか。。。安心して逝けますな。」
「心配で死ねない。のほうが、いいような気もしますが。。。」
「心配でも死ぬ時は、死にます。」
「あらら。。。潔いことで。。。」

口が虚しいと書いて、嘘。
嘘をつくと、心が虚しくなるけどなぁ。
虚しいとことを口にするから嘘なのか。
母のつく嘘は、
みんな優しい嘘だった。
優しい嘘は、ほのかに温かい。
優しい嘘は、どこか哀しい。
心が虚しくならないように、
嘘をつく場合もあるのですよ。
女は。。。