- 名前
- 笹熊猫 尚輝
- 性別
- ♂
- 年齢
- 51歳
- 住所
- 千葉
- 自己紹介
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【アイドルは鶏!?「食ったら美味い」】
2010年10月03日 12:02
「アイドルはブロイラーの鶏」
「食ったらうまかった」
つんく♂×秋元康が激論
(メンズサイゾー)
フジテレビいわく、"今、企画書が最も多く集まる男"、それが千原ジュニアなのだという。確かにゴールデン、深夜を問わず、各局で千原ジュニアが引っ張りだこであることは間違いないが、秋の番組改編期を利用してそんな旬の男による特番が放送された。春の番組改編期に第一弾を放送して好評だったという『ジュニア枠』(フジテレビ系)の第二弾だ。春の放送時には、EXILEのMATSUやCMプランナーの箭内道彦、水道橋博士、秋元康らをゲストに、さまざまなトークを繰り広げたのだが、今回の目玉は秋元康とつんく♂の対談であった。
第一弾では、千原、水道橋博士、秋元の三人で、物事を別の現象にたとえて解説するという企画「たとえ場」を展開したのだが、今回はそこにつんく♂を加え、4人で恋愛や結婚、そしてアイドルについて「たとえ話」を用いて論じたのである。
まず現場入りした秋元に、続いて入ったつんく♂が開口一番、「儲かってまっか?」と訊ねるところからスタート。実はこの二人は、二年に一回程度、食事に行ったりメールのやり取りをする間柄。つんく♂のかつての冠番組『つんくタウン』(フジテレビ系/1999~01年)に秋元がゲストとして出演したり、反対に秋元のラジオ番組につんく♂が出演したりと決して浅くはない交流を持っているのだ。
80年代のおニャン子クラブ、そして現在大ブレイク中のAKB48を築き上げた秋元康、そしてモーニング娘。をはじめとするハロー!プロジェクトという巨大なアイドル集団を建設したつんく♂。両者の揃い踏みに、水道橋博士は「感動的」と一言。確かに、一時期は芸能界を席巻したモー娘。の凋落と、AKB48の躍進はセットで語られることが多く、一部では時代の勝者と敗者といった意味合いで見られることもある。そんな二人のプロデューサーが顔を合わせ、今まさに「アイドル論」を論じようとしている。水道橋博士ならずとも、興奮の瞬間である。
しかしそんな視聴者の心理をあざ笑うかのように、企画は恋愛や結婚についての「たとえ話」をメインに進行していった。だが、水道橋博士が秋元とつんく♂を「アイドルっていう、日本にしかないものを作ってきた二人」と評したところから、話題はようやくアイドル論へと移る。
秋元康いわく、「グループアイドルというのは、友達の家に行って卒業アルバムを見る感じ」。おニャン子クラブの成功について、「(『夕焼けニャンニャン』で)今日は新田恵利ちゃんは中間テストでお休みです。って、言った時に、もう『勝った』って思ったんですよね。だって、そんなナメた番組あります?(笑)」と、分析してみせた。一方のつんく♂もそれを認め、「それが第一回のアイドル文化の崩壊だったわけです」と断言。そしてつんく♂は、アイドルを「鶏」にたとえた。要約すると、次のようになる。
・昔のアイドルは、スクールなどで育てたブロイラーだった。
・おニャン子クラブは、野生の放し飼いの鶏。だが、食べたらおいしかった。そこでブロイラー方式がいったん崩壊する。
・やがて、宇多田ヒカルや安室奈美恵が革命的に登場する。彼女たちは地鶏。
・モーニング娘。は、田舎の農家が飼っている放し飼いの鶏。ただし初期のみ。
・同じモー娘。でも、後藤真希は地鶏。
つまり、アイドル界をたとえるならば、ブロイラーと地鶏、放し飼いの鶏が順番にスターダムに登り詰めるような展開を繰り返していると言えるだろう。おニャン子以前の「ブロイラー」については、スクールメイツなどのアイドルを想定していることがうかがえた。安室奈美恵に関しては、元々は沖縄アクターズスクールで養成訓練を受けたブロイラーであるが、実は地鶏だったためアクターズを抜けて活躍するようになった、ということのようだ。
ブロイラーは元々はただの大量飼育用の雑種鶏の総称であるが、つんく♂は「幼少期から育成・管理されて育ったアイドル」という意味を含ませていた。現在も、エイベックスの東京女子流や、スターダストプロモーションのももいろクローバーなど、若くしてプロに育てられたアイドルは次々に登場しており、AKB48における研究生、ハロー!プロジェクトにおけるハロプロエッグなどは「ブロイラー方式」と呼んでさしつかえないだろう。放し飼いは、突然芸能界に放り込まれた素人を指す。そして地鶏は、つんく♂の文脈では明らかに「天才」という意味で使われていた。
よく訓練されたプロフェッショナルな少女や、天賦の才を持った少女だけがウケるのではなく、凡人や素人の集団が時にセンセーショナルなムーヴメントを巻き起こす......確かにそれは、アイドル界で何十年にもわたって繰り広げられてきた光景をよく表しているかもしれない。
一方の秋元康は、対談中、再三「ガチ」を強調した。「演出を加えるよりも、どこまでガチでできるかというのが面白いところ。AKBは全部ガチでしている。これでどこまでいけるんだろう、という、そこが面白いところじゃないのか」というのが秋元の主張だ。その場では全員、神妙な面持ちで秋元大先生の「ガチ」発言にうなずいていたが、いざ活字にしてみると「ガチ」という言葉の滑稽さ、薄っぺらさが目立つ。特別、相手が納得できるような発言をしなくても、雰囲気だけで相手を納得させてしまう威圧感......それこそが、秋元康の真髄なのかもしれないと、わずか15分足らずの1コーナーで改めて認識させられた。結婚やアイドルを別のものにたとえながら滔々と語っていたつんく♂に対し、基本的に相槌を打つのみで、たまに発言をする程度の秋元康。それでも存在感は抜群なのだから恐れ入る。
ただ、この番組が放送された直後、水道橋博士はTwitter上で次のように発言している。
「流石に、秋元康、つんく♂のヒットメーカー共演を清水健太郎、田代まさしに例えた『たとえ場』は放送されなかったなぁ(笑)」
そんなカットされた部分も含め、たった15分程度の放送のために2時間以上の収録を行ったということも明かされており、現場では「とても放送できない」ようなアイドル論が展開されていたのかもしれない。
それにしても、"今、企画書が最も多く集まる男"であるはずの千原ジュニアは、その存在感のほとんどを秋元とつんく♂に掻き消され、進行役も完全に水道橋博士が担っていた。千原ジュニアを「推し」たいのであれば、番組的にはこのキャスティングは失敗だったのではないだろうか......。
(文=夏目奴)
【笹パンダ・コメント】
記事のタイトルだけ見ると、プロデューサーがアイドルを“つまみ食い”か?と勘違いしてしまいましたが、違いました。あっ、秋元さんはそうだね(笑)
つんく♂さんのアイドルを鶏にたとえる話しには、思わず納得してしまいました。
秋元さんのAKB論は、良く分ったような、分らないような(笑)
AKBといえば、先日グット・デザイン賞の最終選考に「AKB48」が残ったそうです。秋元さんのプロデュース・デザインの力が認められたそうです。
まぁ、メンバー選抜の総選挙やセンターポジションをジャンケンで決めるなど、話題に事欠かないでしたからね。
それにしても、せっかく千原ジュニアさんを起用したのに今回の番組では、空振りに終わったようですね。残念です。
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