【これはありだわ】石田いら「ロウマンホリディ」

昨日、偶然NHKラジオで聞いたドラマ。内容は「ラブラブいちゃいちゃメールを交わしたメル友に逢いに行ったらおばあさん(老人)だった」というもの。しかしおばあさんとはいえ、妙に艶っぽくて若々しいおばあさんだった。永年の人生経験に裏打ちされた「色気」で主人公を虜にしていたわけだ。事実、主人公はおばあさんメル友に嫌悪感は全く抱いていなかった。恋愛的には主人公とおばあさんはセフレ的なものであるかと類推される(もうひとりのメル友が本命恋人のような描写がある)。いわゆるひとつのイメージプレイにおいて、主人公とおばあさんメル友は「ローマの休日」を彷彿とさせるようなアバンチュールを楽しむ。そんな感じなのだろう。
「約半世紀サバをよんで、戦時下に生きた経験がある」という台詞から類推しておばあさんは65ないし70くらいなのだろうか。「嘘」と言ってしまえばみもふたもないが、少なくとも悪意で騙そうというものではなく、なんていうかなあ、メル友と交わした日々には偽りなんてないと思うんだ。ゴーストライター的な代筆者がメルしてるわけでもなし。

案外この辺にもざらにあるのかもしれませんね。