- 名前
- そよ風タンポポ
- 性別
- ♂
- 年齢
- 76歳
- 住所
- 岐阜
- 自己紹介
- 私は61歳になる独身の男性です。さまざまな困難な体験を経て、今はありのままの自分を生...
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注文のドウダンは取れなかったけどナツハゼの群生地を見つける
2010年04月30日 22:13
今日は少しつかれていたこともあり、昼間でごろごろしていた。少し眠りもした。横になると疲れが取れる。目が醒めたのが11時ころ、携帯を見ると、市場からの着信がある。掛けると榊とドウダンの注文がかなりくる。ちょっと無理だとこと断わると、できるだけで良いとのこと、で、そういう感じで引き受ける。
昼の2時ころから少しでも切れればいいと思い、割と近くの、峠付近のやまに登る。ドウダンツツジがあるとだいぶ前に聞いていたところだ。これまでそこでは探したことはなかった。
道の脇の陰にバネットを止め、ドウダンアドが取れたら縛って運ぶためにビニール紐、ゴム輪などを用意し、腰には先手バサミとのこぎりなどの入れ物をつけたベルトをつけ、目当ての山に登り始める。
少し登ると、こせた、老木みたいになって枝振りの悪くなったものが多いが、ナツハゼ(市場ではゴンスケという)の木がずーと尾根沿いにあることに気が付く。そのままではとても商品にはならないので、そういうものは根元近くから次々と切り倒してゆく。生命力の強い木で,そうして切り倒しても、すぐ若い木が生えてくる。たいていの雑木と呼ばれるものはそんな風だ。5,6年したらいい枝になるだろう。そんな先を見越しての仕事もする。
そうしながらどんどん登っていき、水平に近くなった尾根をなおも歩くと、やはり次々とナツハゼの木に出会う。これはナツハゼの群生地なのだなと、嬉しくなる。近くの山でこんなにナツハゼが群生しているところを見つけたのは初めて。やはりこのおいらの仕事は、山を歩くことが大切なのだと改めて気が付く。
その後しばらくしてドウダンツツジのかなり生えているところも見つける。果たしてどの程度生えているのかはよく分からないけど、かなりありそう。しかしもう時間も遅くなっていたから、とるのはやめる。
結局今日はほとんど何も取れなかったけど、収穫は大いにあった。
こうして花材の枝者が群生しているところを見つけて、そんな場所を増やしてゆくことが、おいらのような仕事には大事なことだ。そして地道にこうして仕事をし山をあるっていると、すこしづつであれそういう場所が増えてゆくのだ。だから健康でさへあれば、まだまだ私の仕事は伸びてゆくはず。最も日本の経済状況なども少しは影響するだろうが。
ところで次から次へとそうした雑木を切り倒していると、少し申し訳ないような気持ちになる。昔読んだカスタネダという人の書いた本の中で、インデオの老師、ドンフアンが、必要以外には気を切り倒すな、といっていたことを時々思い出すのだけど、おいらの仕事ではそうばかしいっていられない気持ちになる。大きくなって捻じ曲がり、やたらと大きな傘をつけているような樹形になったものは、いけばなの家財としておよそ使い物にならないのだ。でもそういうこと、何かの破壊に繋がっていくのだと。
そうかも知れないと思いつつ、やはりおいらたちが生き抜いてゆくためにはいたし方が無いとも思い、少し後ろめたさも感じながら切っている。
写真はナツハゼの新芽の美しい姿。園山で撮ったもの。
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