君こそ命。。。

♪あなたをほんとは　さがしてた
汚れ汚れて　傷ついて
死ぬまで逢えぬと　思っていたが
けれどもようやく　虹を見た
あなたのひとみに　虹を見た
君こそ命　君こそ命　わが命♪

水原弘さんだっけ。。。

父親の遺品のレコード。
歌など口ずさんでいたところをみたことはないが、沢山、歌謡曲のレコードを持っていた。
あまり聞いていなかったのか。大切にしていたのか。
状態が良かったので、棄てるのは偲びないと兄が引き継いだ。
「レコードなんて聴かないけどね。昔の歌謡曲やしな。」

今日、お風呂場で主人が口ずさんでいた。
「古い歌。。。何ゆえに？」
「さっき、有線から聞こえてきたから。」
「知ってるので？」
「知ってますよ。なんならフルコーラス歌いましょうか？」
（結構です。。。）

父は、誰にこの歌を唄ったのだろうか？
愛人に膝枕されながら、口ずさんでいたのだろうか？
昭和４２年。。。
父はその時代、一体どこでなにをしていたのだろう？
仕事には就いていたようだけど。
フラフラと酔っ払って、安酒場で唄っていたのだろうか？

♪あなたをほんとは　さがしてた
この世にいないと　思ってた
信じるこころを　なくしていたが
けれどもあなたに　愛を見て
生まれてはじめて　気がついた
君こそ命　君こそ命　わが命♪

お父さん。。。
若い日のお母ちゃんに向かって唄っている姿を想像してもいいですか？
娘のささやかな望みです。
私に向かってではないことだけは、確かですよね。
（悲しいけど現実です。。。）

「♪君こそ命、君こそ命、わが命♪」
歌詞が曖昧な主人の鼻歌。
「わが命。って私のことですか？」
主人に聞いてみた。
「いやぁ。。。それはないです。」
（さよかぁ。。。）

♪あなたをほんとは　さがしてた
その時すでに　おそかった
どんなにどんなに　愛していても
あなたをきっと　傷つける
だからはなれて　行くけれど
君こそ命　君こそ命　わが命♪