- 名前
- 絵梨菜
- 性別
- ♀
- 年齢
- 55歳
- 住所
- 京都
- 自己紹介
- 小柄なのでいつも若くみられます。^^ 楽しくメールできる方、待ってます。
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あなたに見守られて。。。
2009年06月07日 22:19
今日、空に虹が架かった。
小旅行の帰り道。
車の窓から見上げた空に大きな虹が映った。
車を止めて暫し主人と眺める。
「虹を見るなんて、何年ぶりだろう。。。」
夏の初めの行事。
母と山椒の実を枝からはずしながら、二人だけの内緒話。。。
「山椒って、手間がかかるなぁ。木から採るときも棘で痛いし、手もアクで黒くなるし。」
「けど。美味しいやろ。」
「美味しいけど。。。炊くのも手間かかるやろ。」
「そやねぇ。」
「炊いたん買うて来たらええのに。」
「手のかかる子ほど可愛い。」
「。。。。なんのこっちゃ(笑)」
「ああ面倒くさ!枝のほうが多いな。実はちょっとやで。」
「気が短いなぁ。根気ようやりなさい。」
「日が暮れますぞ。母上。」
「山椒は小粒でぴりりと辛い。」
「。。。なんのこっちゃ(笑)」
「梅干しも漬けなくちゃねぇ。」
「去年。カビ生えたやんか。止めといたら。。。」
「あれは失敗。干した時期が早かったみたいや。」
「手間のかかることばかりようやるわ。」
「おばあちゃん。梅干。上手に漬けはったなぁ。」
「うんうん。ちょっと塩分多めやったけどな。」
「おかあちゃんは、あかん。下手くそや。手を選ぶみたいやで。」
「梅にも嫌われる母であった。」
「梅にも。。って。どういうことや(笑)」
「えりちゃん。庭に咲いてる赤い花は、なんて名前?」
「知らんなぁ。雑草ちゃうか?」
「エノコロクサ(ねこじゃらし)もいっぱい生えたね。」
「ああ。手入れせなあかんで。」
「せっかく咲いてるのに可哀想やし。そのままにしとこ。」
「庭じゅう、草だらけになっても知らんでぇ。」
「雑草かなんかしらんけど。」
「雑草や!」
「誰にも見てもらってないのに、毎年同じ時期に一生懸命に花を咲かせてるな。」
「エノコロクサのイガイガも花か?」
「稲と一緒やし。実?」
「稲科なんか。おかあちゃん、もの知りやな。」
「名前も覚えてもらわん花でさえ、あんなに精一杯生きている。」
「まあなぁ。ここに可哀想やしと刈り取らないお人よしがいるからな。」
「えりちゃんも負けんように、しっかり生きなきゃね。」
「。。。。病気知らずで、生きとりますが。。。」
「逞しい娘で。。。(笑)」
「私は、名も知れずひっそりとよりは、やっぱり人に見ててもらいたいな。」
「えりちゃんらしいな。」
「折角咲いても、誰れも認めてくれないのは、イヤや」
「大丈夫。おかあちゃんがちゃんと見ててあげてるし。綺麗に咲いてよ。」
「それなりに。。。」
お母ちゃん。
あなたに見守られて、雑草の芽は大きくなりました。
甘えん坊が意地を張って、
泣かない女になりました。
私の花は、綺麗に咲いていますか?
「それなりに。。。」
虹の向こうで笑い声が聞こえた。
このデジログへのコメント
> hayatoさん
ありがとうね♪
母に叱られないように、地に足つけて生きていきます。
もうすでに。。。呆れてるかもしれないですが。σ(^_^;)アセアセ...
> ノンビリ カメさんさん
その時は、言葉の重みも暖かさも感じずに過ごしていたけど。
失くして初めて解ることって多いですよね。
> カニさん
あの歌が流行るずっと前から、♪№1よりオンリーワン♪って言ってた母は、詩人かも?(笑)
文才のあるようには見えなかったけどねぇ。^^
> セイウチさん
他界して13年になります。
孝行したいときには、親はなし。^^;
おとなしいけど芯の強い京女でしたよ。
> rousillonさん
そうかもしれませんね。。。
父を見ていなかった娘にはその真偽はわかりませんが^^;
涙もろいけど、笑上戸ですよ(謎)
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