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言の葉

2006年04月23日 11:38

 オジサンチックになるけれど,最近,言葉の力が強すぎるように思う。
というのは,昔の言葉にはそれほど説明力がなかったんじゃないか?それが故に,それを使う人間の側に委ねられる部分が大きかったんじゃないかと思う。
例えば,「あはれなり」という言葉がある。
今では「哀れ」という漢字を使って,マイナスイメージしかなくなっているが,もともとは感情の発露全体をさす言葉だった(筈)。
それを,どういう感情の発露なのかを考えつつ言葉として受け取ることが必要だった。
個人的には,ここに「相手の気持ちを思いやる」ことが必要になるんだと考えたい。
だから,昔は言葉に必要以上の説明力がなかったんだと思う。
その代わりに相手を思いやる気持ちが大きく必要だったんだと思う。
何でも言ってしまう現代より,少ししか言うことが出来なかったけれど,相手の気持ちを良く考えたであろう過去の時代に憧れを感じてしまう。

 皆さんは「説明」しすぎていませんか?

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