見えない壁

今日は旦那さんとのことをちょっと書きます。

最初にもちょっといろいろ書いたけれど、
それ以外にも問題があって。

なんていうのかな、暮らし始めてみないと分からない事って、
結構たくさんあると思うんです。
私が彼と暮らし始めて最初に思ったのは、
「ルーズでだらしない人だなあ」ということ。
打合せの約束の時間くらいなんじゃないかな、守るの(笑)
いろんな意味ですごくルーズな人なのと、
まあ、服は脱いだら脱ぎっぱなしだったり、
ゴミもゴミ箱に捨てないようなタイプの人で、
その後始末をするのに後から追いかけてると疲れるくらい。
なのでもうそれはしてませんけど(笑)
公共料金の支払いが遅れて、
電気や電話が止まるなんて言うのはしょっちゅうだったり。

ちなみに、今でもその辺りの管理は、
私にさせてくれないので困ってます。
何度か私にさせてくれるように頼んだんですけど、
最終的に無理だったんですよね。
なんというか、お財布は彼が握ってて、
彼の収入も私は知らなくて、
食費とかそういうお金だけを渡されるみたいな。

なんか、お金のことに触れられるのが嫌みたいなんですよね。
過去にトラウマがあるみたいで。
なので、お金のことを話すことが本当に出来ません。

あとは、想像しているよりずっと短気だっていうこととか。
何かにつけてすぐ怒鳴るので、
「やめてくれないかな」って言うんだけれど、
全然止めてくれませんねえ(笑)
暴力ふるわないからまだいいかなとは思いますが、
怒鳴ったりされるのは苦手なのでちょっとなーと。

長い間一緒にいて、私が病気をしたり、
彼も病気をしたりする中で、
いろんな事もあったりして、私も彼に迷惑を掛け、
彼はたぶん、ひとりで解決しているつもりだろうけど、
それで辛いなと思うこともあったりしながら、
でも、ただ私は見守るしかなくて、
彼がすることを黙って見ているしかなくて。

不満とかそういうことより、
「この人、いつになったら逃げるのを止めるのかな」
って思うんです。
過去の辛いことから逃げ続けたところで、
最終的には向き合わなければならないときが来るし、
夫婦ってそういうことを一緒に、
乗り越えていかないとならないと思うのだけれど、
そういう意識がどこかひとつ、欠けてるのかなあ。

だから、つねに「触れられない部分」があって、
けれどもそれはとてもふたりにとって大切なことで、
私は彼にそれとなく声を掛けるんだけれど、
見えない壁の向こうにいる彼には伝わらないみたいな、
そんなもどかしさを常に抱えていて。

近づけそうで近づけない。
ひとつになれそうでなれない。

何か、自分で自分を追い詰めて孤独にしているというか。
それで周りをも孤独にしてしまうというか。
見えているようで、実は見えていなくて、
判っているようで本当は判っていなくて。

それを知らせたとしたら彼はそんなことはないと、
きっと言って怒るんだろうなって。
自分でも気付かないんだろうって。

これから先も一緒に生きていくのならば、
その見えない壁をなんとか取り除かないとと思うけれど、
自分自身もそういう生活の中で、
少しずつ傷ついて、気持ちが少しずつ離れていって。
彼のことは愛していても手が届かなくて。
私には見守ることしかできないから。

隙間に素敵な人が現れてしまって、
心が動くのも、当然なのかも知れないですよね……。


ちなみに例の彼は、明日から東京を離れます。
まあ、普段からいつも会えるわけではない人なので、
離れてもそんなにいつもと変わらないけれど、
なんとなく、ちょっぴり寂しいような。
きっとおかしなお土産話をしてくれるに違いないです(笑)