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静かな想い

2009年04月15日 14:50

彼と会ってから翌日だったか、
急に彼の新しい仕事が決まって、忙しくなって。
私も同時に、なぜか忙しくなった。
急な仕事が入ったりとかして。

とりあえずお互い頑張ろうねと連絡をして、
いろんなことにばたばたとするこの頃。

お互いに、新しい出会いがあると共に、
自分との闘いの日々が始まったというか。
なんか不思議だなあ。
翌日お互いに同じような変化が起きるなんて。

なんか気が付くと不思議なことで繋がっている。
彼とはたまたま知り合って、
それからどんな人なのかあとから知ったし、
彼もいろいろとやりとりをするうち、
私のことを徐々に知っていって。

だいぶ前に差し入れを届けたときにカードを添えたことが。
そう、本人には忙しくて会えなかったので。

小鳥がオリーブの枝を運ぶ絵が水彩で描かれた、
いかにも無漂白っぽい地色の絵はがき
なんだか気持ちがホッコリするので選んだんだった。
それに、ちょっとだけメッセージを書いて。

彼が鳥の小物が好きだと知ったのは昨日のこと。
何とはなしに選んだものが繋がっちゃったのが不思議だった。

きっと女友達はいうだろうなあ。
「偶然だって。考え過ぎよ」って。
そうかもしれない。

でも不思議なくらい、彼とはそれが続く。
知り合ったきっかけも、
彼と頻繁に連絡を取り合うようになったきっかけも、
たまたま私の周りにいた人たちがいたからだったし。

たくさんの偶然が重なって、
繋がった細い1本の糸。

そこに惹かれていくのは、
私にはとても自然なことに感じられて。

昔からの友達みたいに、普通に話して、
忙しいからもう行くねと言ったときの、
もう帰るの?という、
ちょっと不思議そうだった彼の表情とか、
なんかもっといろいろ話せそうだったのに、
なんだかちょっと怖くて、逃げたみたいな感じ。
うん、怖かった。だから自分から逃げた。
たぶん、彼に恋してしまうのが分かっていて、怖くて。

お互いに忙しいから、
今までみたいに頻繁に連絡を取り合うことは、
しばらくの間ないかも知れないけれど、
1本の糸は、たぶん切れない。
互いが生きている限りは。

「グレーの時が一番辛いよ」

友達が言ったことを思い出した。
そうかもしれない。
でもきっと私は月を見あげる度に彼を思い出す。
今頃何をしているだろうって。

彼が思い出す人たちの中に、
私は入っているだろうか。

入っていなくても、構わないかも。
……逃げ腰だなあ、私。

でも、彼じゃない彼に勝手に恋をしたくない。
私はそっと彼に、寄り添いたいんだ。
きっと全てを認めながら。

好きだって言えない癖に。

このデジログへのコメント

  • てぃあ 2009年04月15日 22:42

    > ひ~ちゃんさん

    ありがとうございます。
    私の色……今の臆病な私にも、いつか出せるのかな。

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