義姉７（裏表のある。。。）

占い好きのおばさんの話によると。。

私は、ある人物との悪縁が耐えないらしい。
それを断ち切るには、改名するのがいいとか。

「えりちゃーん！」
今日も穏やかな昼下がりに大きな声が響く。

－－－悪縁って。もしかしてこの人かぁ。（笑）－－－
（今日は一体なにがあったのかな？＾＾；）

エコバックの中には、早堀りの筍が３本。
実家の裏の竹やぶのおじぃさんが毎年、持ってきてくれる。
義姉は、どうやら我が家へ配達に来てくれたらしい。
（今年は、早いな。美味しそう。ダンナ喜ぶな＾＾）

「あのさぁ。裏山っていうやん。」
「うん？」
「裏にある山のこと。」
「うん。いうね。」
「あれってさ。反対側の人からすれば、表山やんな。」
「そやな。家が山に面してしれば、正面の山ってことになるわな。」
（表山なんて言葉は、聞いた事はないが。。。）
「裏と決め付けたらあかんな。裏も表や。。」

－－－改名したほうがよさそうだ＾＾；－－－

「山にも裏と表があるのかなぁ。」
「どうやろなぁ。綺麗に見えるほうが表側とちゃうか？」
（それは。。山の持ち主にでも聞いておくれやす。）

「富士山には、表富士と裏富士があるんやで。」
（義姉が、『不治の病』のことをずっと『富士の病』だと思ってたことを思い出した＾＾；）
「へぇ。えりちゃん。物知りやなぁ。」
（こんなことくらい誰でも知ってると思うが。。。）
「で？表はいつも見てるほう？」
「そそ。写真とかでよく見るほうね。」
「裏は、反対側？」
「三島、富士（南東～南）から見える富士山が表富士。
河口湖（北側）からみえる富士山を裏富士というらしいで。」
「へぇ。どっちが綺麗なんて比べたら富士山に失礼やな。」
（それ以前に。あんた。。『富士の病』のほうがもっと失礼だろが＾＾；）
「そやな。それぞれに綺麗。冬、河口湖からすっぽりと雪に覆われてる富士山を見るのも素敵やで。」
「ちらも表か。。。奥が深いな。」
（妙なところで感心された）

「お姉さんは、裏も表もないなぁ。（笑）」
「わからんでぇ。。。あはははは。。」

この人の裏の部分。。。
あったとしても、明るいんだろなぁ。＾＾

「富士には月見草がよく似合う。か。。誰やったっけ？」
「太宰治。」

－－－やっぱ。改名はやめよう。－－－