- 名前
- ヤヨイ
- 性別
- ♀
- 年齢
- 51歳
- 住所
- 大阪
- 自己紹介
- 主にログ交流を愉しんでます♪ 読むのも書くのも大好きなので 気になったログには フレ...
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山へ登りましょう お兄さん(2)
2009年04月11日 11:10
18の春
中・高と続けていた吹奏楽を ついに離れ
ココでは 何のサークルに入ろうか・・・と
張り切っていた頃
初めての女の園 先輩や顧問とは
どんな様子なのかも検討もつかない
色々 思い巡っているとき
何かと隣り合わせになる 奥目がちの子から腕を組まれた
「ね~ね~Sさん(私) サークル 決めた?
まだだったら 色々見学して回ろうよ!うちらの学部って
就職につぶし効かないじゃん?
だから せめて心証のいい 運動部が有利らしいんだよ~」
本当に 体育教師の娘か?
と呆れられるくらい 球技とは相性の悪かった私ゆえ
あくまで お付き合い
明日には文化部見学♪と 予定をたてて
部室が並ぶ廊下 一番奥から 攻めたが最後
「ようこそ!乙女の祈り ワンゲル部へ( と 書かれてました)」
そこへのノックが
花も恥らう女子校で 何故こんな羽目に。。。への幕開けだった
もう その4畳もないような狭い部屋で
何がどうなったのかは割愛するが
(思い出したくない・・ああいう場で同郷の先輩がいるというだけで
拘束されるなんて 誰も教えてくれなかった。。。。)
気がついたら 付き合ってあげた筈の彼女は うまく逃げ
何故か この私は
翌日には「早速 道具の手入れから!」と
シュラフの虫干し パッキングのコツを叩き込まれ
翌週からは 渦巻きにしかみえない 山岳図を解読し
さらに 週末には 20キロの土嚢をいれたリュックを背負い
5キロ×3本を走って 歩きそうになり 後から 蹴りいれられ怒られて また 走り出す
それなりにきついセットを 毎日こなした
春山に向けた サーキットトレーニングをしていたのだった
他に 新入生は5人 先輩はたったの3人という部
しかも 研修が忙しいという 一人の先輩とは
一度もご一緒する機会はなく
追いコンで 始めて名前を聞かれるというくらいの ぬるい部
まあ 自分らも二年になったとたん 幼児教育学部の子は
実習・研修で絶えず地方へ行っていたので
つぶしの利かない我らだけが暇だったのである
そして GW明けには 記念すべき 初登はんを迎えた訳だが。。。
先輩は 日頃をみて 大まかの予想はついていても
顧問は あきれ果てて ついには笑った
「今年のイチネンコは すげ~な(^^)
てっぺんに着く日ないんでね~か?」
私も相当なヘタレだったが 上には上が いたのだった。。。
それまでの私の認識内の山岳部 通称「ヤマ部」は
高校での 彼らの姿(女子部員は皆無)
片道 たっぷり90分電車でかかる距離を
全て走ってくる獣並みの馬力で
彼らは 眠っているか(授業中)
喰ってるか(早弁 中間食 正規の昼)
筋トレの嵐 スクワット100番勝負(昼休み)
力こぶムキムキ
岩をグワシっと掴む 熊の手とぶっとい指
体力バカの典型だった
週に二回は 下校の足で登山 テントで一夜を過ごし
早朝 山から降りてきて そのまま登校
授業中 鼾は凄くて こっちが眠れないわ
食の権化のような日常で
大概は 彼女さんが二人ぶんのお弁当を毎日
届けついでに 愛の会食をしていくのだが
それでも足りない日には パンや おやつ(ってオイオイ)は
かっさらわれるし
何より、、、 彼らは臭かった
私は 字が汚く 特にカタカナの適当ぶりは
目を見張るものがあり
ツとシ ナとメ
意識して書いても 判読に難かしいと 言われたことがあった
常に 寝てばかりいるヤマ部のK
テスト間近に 世界史のノートを写させてくれ!と喚いたので
恩をたっぷりきせながら 貸してあげたところ
私が「重要!」と 赤で強調したヤマが 一つ見事あたった
配点が高い場所だったし答案用紙を後ろから回収している間
「S!やったじゃん サンキュ♪」と Kも喜んでいた
が 採点後 渡った用紙は二人とも×
Kは「だってノート暗記して回答したのにおかしい!」
二人で 教師の下へ 私のノート持参で聞きにいった
丁度 山部の顧問でもあった 世界史のY先生
「先生!ここって シーナンス事件ですよね?」
とK
え・・・?何を言ってる?
「Kくん そりゃ間違ってるよ シーメンス事件!」
と 私はノートを開いて 説明した
先生が 検証する
「なんだ?KはSのノートで勉強したのか?
S 正解は何だって?」
私は 答えた「シーメンス事件です!」
Kが首を傾げる
「は?寝返るなよ!おめ~がシーナンス事件は重要!
テストに出るよ!って書いてたじゃね~か!」
先生は爆笑で 私のノートのその箇所に青で花丸し
Kの×を△
「温情で5点★」
??
そして 私はバッテンのまま
「なんでですか!」
との問いに
「カタカナの練習不足~(^^)v」とピースされた
先生より Kへの仕返しを 深く心に刻んだ
何故 メをナと解読したんじゃ~(――;)
まあ どっちにしても 私はバッテンでしたね・・・
卒業後 チャラチャラ
5年ローンで白いGTOを購入したと自慢してきたKを
皆で拉致し 山道を タイヤをキュキュっと鳴らしながら
「ヒール アンド トウ!」
「ノーブレで下るべ!」
とか いちいち口にして ぶつけない程度に
乗り回してあげて
泥を万遍なく 飛ばしてやって
「もう許して~」と
後部席で 泣きごとを言わせて遊んだな
陸上部や 野球部より走りこみをしていて
地図も天気図も読め
設営 調理 救護
難度の高い山でのタイムも向上させてゆく
スポーツの域を超えた 精霊なる行動にもみえた
つまりは 「この男といれば 喰いっぱぎれないのでは?」
という 本能的な安心感
だから 汗臭い彼らに お弁当を作る彼女さんは
とっかえひっかえ いっつも居たように思える
山男 よっくき~けよ
娘さんに ほ~れ~るなよ~♪
ん?逆だって?
いえいえ この歌詞もあるんだよ・・・・
秋の大会 受験体制へとうに入った頃
三年は夏前に殆どの部が引退するのに
Kは 顧問に
「法政の学校推薦(枠ひとり) お前で決定だから
秋まで残ってくれ」と説得され
三連覇のかかった大会まで 山を往復する生活をしていた
恋の片道切符。。。口約束ほど 適当なものはなく
11月に入った頃 彼は 他のクラスの子が内定をもらったことを知り
職員室に抗議に行ったのだが
「すまん!先生の力不足と お前の点数不足だ!」
の言い訳にもならない逃げに しばらく荒れたが
どうしても法政に拘り 昼間は働き 二部に入学するという
都会至上主義を選んだ
その結果 夏休み いい気になって 新車を見せびらかしにきたので
制裁を受けるメにあったのだ
あ 私は擦ってもいないよ
運転うまいから(爆)
自分で車庫いれに失敗し 後をぶつけて 車より深く凹んでいたけれど
10年早い車を ローンで買うからさっ!
元ヤマ部だったなら ジープか 戦車を買って欲しかった
彼らは 常に走っていた
心も 足先も
山へ 空へ
果てしない高みへ
パーティを組み 往復のタイムトライアル 解図
アルビナを打ち込んでの岩肌登り
スラブと呼ばれる一枚岩
その足の置き場のない寸胴な冷たい肌を
制覇するのが 最高だと。。。
擦過傷や 落石での青あざだらけ
真っ黒な顔に 笑うと白い歯
(唇も 日焼けするんだね…どこの国の人って 聞かれなかった?)
「ザイルで繋がった状態で 先ず 俺が路取りするべ。
パートナーの歩幅や 右マキ 左マキの関係もあるから
スムーズに 奴が登れるよう悩みながら。。
でも 時間かけると 下で不安になってくるべ?
なるべく迷わず 頭で場所取りするんだわ。
次は 左ななめ あ 窪みあるわ ラッキってな展開でよ~
見通し甘くて 足の場所悪くて 石落としてしまったとき
どんなちっちゃな小石でも 叫ぶんだ
『ラ~!ラーク!』
アブね!とか 石だ!なんて 言わね~よ
いつ 外人とアンザイレンになっか判らないもんな!
あ~!北鎌にいきて~」
アンザイレン
ドイツ語で 互いの身体をザイル(山専用ロープ)で堅く結ぶこと
信頼と友情を 堅く結ぶ命綱
相互確保の為
片方が墜落したときに 他方がザイルを使って食い止める為にある
Kの口から教わった私たち
人目を避けて
文化際でお酒を飲んでいた高校時代の熱い語り
お盆前
校則から抜け出し
晴れて お店でグラスを酌み交わすとき
チャラけた都会話しは 堪忍って感じだった
「一生 夢みてられないんだ」
って 嘯いて 女に夢 求めにゆくのかよ。。。。
実は軟派野郎だった輩と入れ替わりに
何故か この私が
青色吐息で
Kとは 比べようもない 低く易しい
ハイキングコース程度を狙うワンゲル部に苦労していた 19の夏
うお!また 自分のワンゲル話しに到らなかった
困ったことに
まだ 続く・・・・と思う
(キャ~石投げないで~!!!)
このデジログへのコメント
面白かったよ。笑いながら涙が出ちゃった。やっぱり山は遠くから眺めるもの 登るのは遠の昔に忘れちゃった
> あすなろさん
ども。まだまだ続く山話し 呆れられる覚悟よん♪
私も登山は遠い記憶だけれど 頂上制覇だけが登山でも山好きでもないと
自負してるんだ~
おいちゃんの写真からも それを感じてる☆
サークルに入るときのタイミングって
人それぞれやねぇ(^^;
でも イイ想い出作ってそうやね~(^^)
山岳部には残念ながら縁はありませんでしたが、「アンザイレン」…
素敵な言葉を覚えました♪
何か本格的やん!私は遊びの延長だからなぁ。しかしヤヨイさんは男っぽいなぁ。違う意味でも惚れちゃいそう
> 赤ワインさん
部活でなくて サークルっていう気軽なノリで
女子大生を愉しむ予定が コレだもんね~
ま 面白いことはあったし 体育会系の先輩という恐怖も
味わえたので (^^)v
> 奈津さん
まあ 普通はお近づきしなくても良い筈♪
私は不幸にもKとは二年もクラスが一緒で あのツ~ンとくる刺激臭
顔は忘れても鼻は忘れない(爆)
男女にもアンザイレンあるでしょ。。
> ピロすけさん
ナンパ部って どんな活動なんでしょ?興味あるわ~^^;
私は無知だったので ワンダーフォーゲルって 字面からして
フォークダンス部かと思っていた時期もありました(^^)v
> やじろべいさん
この誉め言葉(笑)は二度目でしょうか?
変態なので 嬉しい限りです
目指すは男前?なんよ~
違わない意味があるのならば 是非 夜通し
語っていただきたいモノです♪
> 小春さん
anseilen 原語もメモってくださ~い
パートナーに一蓮托生 つながれた先には 生身の身体以外にも
いろいろな想いがあると思えて
暴走・妄想系ですが
性格は ○○○?
> さやかさん
姫には 常日頃から 山男系も良いのではないかと やり手ババ化
していたのであります
無人島でも 衣食住を確保してくれるのは確実だもん
最後は金でなく カッチカチの筋肉よね(笑)
> Shinさん
あれ?野球部でなかったっけ?記憶違いだったら ごめんなさい
甥っ子の話しのときに 混同してるかな?
どの辺のお山を闊歩してるんだろ(^.^)
金剛山あたり?
> てつやさん
暖かい塒のある人は ちゃんと同衾で眠るべきでしょう
もうコメのコメになんやかんや言いません
本気でムカつけば 男っぽい女は寡黙になるとだけ
言い残しましょう (ーー;)
常念の画って 松本と安曇野の境の平瀬橋近くからのしかないんだけど 探して火曜日に載せます。
> あすなろさん
あり?おいちゃん まだ起きていたん(笑)
本当?催促したようで(したよね。。)申し訳ない
無理はせんといてね
でも 超愉しみにしております(^_^)v
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