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「週刊文春 4月2日号(創刊50周年記念号)」
2009年03月28日 21:46
「週刊文春 4月2日号(創刊50周年記念号)」です。
時々、雑誌を買います。キネ旬などの映画雑誌や、この週刊文春など・・・。
今回は、新聞広告で・・・、
日本映画の黄金時代「もう一度見たいとておきの50本」小林信彦×中野翠×鹿島茂に惹かれたからです。
だが、つまらぬ鼎談でした。
話が噛みあっていない。と同時に、いかなる読者を想定した企画なのかも曖昧に思える。日本映画の黄金時代とは、まさに週刊文春創刊の、1959年(昭和34年)頃を言うのであろうが・・・。取り上げられているのは、1938年から1977年まで、話はあちこちに飛び収拾(収集)が付かないように感じる。この38年から77年の間、その真ん中が59年というのも、あまりに乱暴と思う。
噛みあっていない・・・、所。
小林:最近、加藤泰の『明治侠客伝 三代目襲名』をやっと見ました。藤山寛美がいかにうまいかがわかった。それがわかる映画は少ないんです。
鹿島:中島貞男の『893(ヤクザ)愚連隊』も素晴らしいですよ。荒木一郎が京都のチンピラを演じる。
例えば、ここですね。噛みあっていないと言うのは・・・、
小林信彦は藤山寛美の上手さを分かる映画は少ないと、言いっている。それを受けて、鹿島茂は荒木一郎について話題をすすめているのですが、藤山寛美と荒木一郎を同列で語ること自体が理解できない。方や、松竹新喜劇の寛美。上手いのは当たり前。だが本当の上手さがわかるのは、『明治侠客伝 三代目襲名』であると、小林信彦は指摘している。寛美は、東映やくざ映画に20本以上出ている、その中でも云々、ということで荒木一郎との話では、レベルも違う、寛美に対して出す人ではないであろう。中島貞男の『893(ヤクザ)愚連隊』も素晴らしいですよ。と、誰に対して言っているのか。読者?だろうね、きっと。小林信彦に言っているならそれは、無知というものです。
それも、そうだが、この鼎談の文春の担当はなにを見ているのか、といいたい。雑誌の編集者として、怠慢では?
話を日本映画の黄金時代に戻すと、文春創刊の1959年公開の日本映画をキネマ旬報のベスト10から見てみると、
『キクとイサム(今井正)』『野火(市川崑)』『にあんちゃん(今村昌平)』『荷車の歌(山本薩夫)』『人間の条件〈第一部・二部〉(小林正樹)』『人間の壁〈山本薩夫)』『浪花の恋の物語(内田吐夢)』『第五福竜丸(新藤兼人)』『鍵(市川崑)』『人間の条件〈第三部・四部〉(小林正樹)』ですが、11位以下にも『独立愚連隊(岡本喜八)』が11位、『お早よう〈小津安二郎)』が12位『野獣死すべし(須川栄三)』が22位そして、『愛と希望の街〈大島渚)』が33位などなど。
因みに、以上の14本は、この鼎談には1本も入っていない。逆に、鼎談にある『薄桜記〈森一生〉』が、キネ旬ベスト10には1点も入っていない。
この週刊文春にはあと、
「この世にドラマのある限り」山田太一×宮藤官九郎の対談、「いまだかつてない落語が始まる」立川談春×柳家喬太郎・司会堀井憲一郎がある。これらのほうが、まともでした。
このデジログへのコメント
> ジャスミンさん
おはようございます。「にあんちゃん」は、あの長門裕之が主演ですね。あれから、50年ですから・・・。
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