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生き様 って?
2009年03月20日 12:53
「生き様」=いきざま と、読むのですが、これは、思うに「死に様」=しにざま に対しての言葉として使われるようになったのではないか。そして、この言葉-生き様-を使う人は、【様・態=ざま】の本来の意味を知らずに使っているのではないかと思う。あるいは、その意味するところに無関心ではないかと思う。
では、、【様・態=ざま】の意味とは・・・?
様(さま・ざま)ひどいありさま 「様を見ろ・様は無い」 〈送別会なら送別会らしくするがいいです、あの様(ざま)を御覧なさい(坊ちゃん)〉態(ざま)ひどいありさま 「態を見ろ」 〈今更見っとも無い態(ざま)を為(な)すに何為(なぜ)死ぬ迄立派に棄て通さぬのだ(金色夜叉)〉 『新潮日本語漢字字典』より
ざま(様・態)様子・ありさまをあざけっていう語。ていたらく。 「ざまは無い」 体裁・格好が悪いことなどをあざけったり恥じたりしていう語 〈素人に負けては様(ざま)は無い〉「ざまを見ろ」 失敗したさまの醜さを知れ、の意から転じて、人の失敗をあざけっていう語。それ見たか。ざまみろ。『広辞苑 第四版』より
ことほど左様に、様・態=ざまとは良い意味には使われない。
そして、今読み進めている本に、わが意を得たりという言葉があった。
それは、
『その時世時代の動きと、その間に在って自己自身の在り様とを一挙に掴みとり、かつ昂然として言い抜いていることは、逆に当方をして絶望せしめるほどのものであった。(定家名月記私抄・堀田善衛)』
これは、藤原定家が十九歳に白氏文集の一節を援用し〈世上乱逆追討耳ニ満ツト雖モ、之ヲ注セズ。紅旗征戎吾ガ事ニ非ズ〉を著者、堀田善衛が読んだ時のものである。その中の【在り様=ありよう・ありさま】という言葉にわが意を得たのである。
この場合の様=よう・さま には、否定的な意味は欠片もない。
言葉は生きているから、時代、時とともにさまざまに変化をしてい行く。それを否定するものではないが、この「生き様」はどうしても気になる。
このデジログへのコメント
> ジャスミンさん
お教えするほどの知識は無いのですが、少しはお教えしますね。
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