クラウド・コンピューティング

「クラウド・コンピューティング　ウェブ2.0の先にくるもの」西田宗千佳著、朝日新書　を読みました。
流行りそうではやらない「クラウド・コンピューティング」という言葉。
つまり、パソコン、携帯電話、テレビ、その他の家電はすべてネットにつながり、それぞれの機能に応じて、情報を「それこそ水道や電気やガスのように」ネットから引き出すというシステムを言うらしいです。
ですから、それぞれのパソコンや家電に（電気製品が電気を普通は蓄電をあまりしませんし、水を貯めません）情報をためるのではなく、貯めるのはクラウド側にあるサーバー（もしくは分散コンピューティング）で、こちらはその情報を使うアプリケーションがあるだけという環境がせまっているというらしいです。
　うーん、言っていることは十分すぎるほどわかるけど、通信インフラは？っていうのが僕の感想です。
　未だに共同溝なんて本当にわずかしかなく、ほとんどの電線・電話線は電柱にぶらさがり、ガス・水道はしょっちゅう道路を穿り返している状態で、クラウドから情報をどうやって引っ張るの？
　無線LANだって、マックや駅くらいでしょ。FONのネットも広がらないみたいですしね。Livedoorの無線LAN(東京23区内は結構カバーしていますが）も、いまひとつ！
　やっぱりインフラが大事って言うことで、マルクスが言ったとおり「経済は下位構造に支配される」っていうのは今もって真実です。