- 名前
- エンドウ
- 性別
- ♂
- 年齢
- 40歳
- 住所
- 愛知
- 自己紹介
- 飲食店で激務の傍ら、休日は愛車と気ままなお出かけをすることが多かったのですが、最近は...
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どこへ往く
2006年03月10日 00:14
久しぶりにガンプラを組んでみました。
主にスチロール樹脂で成型されたパーツを組み立てて、自動車や建造物を作る模型のことをプラモデルと呼びます。精密な特徴を再現しているものもあり、丁寧に作りこんだものは本物と区別がつかないこともあります。
そんなプラモデルには様々な種類がありますが、『機動戦士ガンダム』シリーズに登場するモビルスーツを立体化したキットは、ガンプラという通称で親しまれています。
エンドウさんはガンプラが好きなのです。
好きなばかりにあまり作る時間もないのに購入してしまうものですから、部屋には手付かずのガンプラたちが何箱も積み重なっています。暇を見て組み上げてやりたいものです。
ガンプラを好きになったルーツを遡っていくと、小学生時代にたどり着きます。
当時放映されていた『新機動戦記ガンダムW』を切り口に、ガンダムおよびガンプラの世界にどっぷりと浸かっていったのでした。当時を駆け抜けた熱はもう冷めてしまいましたが、ひとつの原点としてエンドウさんの中に息づいています。
小学校の卒業文集には将来の夢というコーナーが設けられています。
皆がアイドルになりたいとかスポーツ選手になりたいという夢を書いている中で、エンドウさんはといえば「プラモデルを作ったりしながら平和に暮らす」という、なんとものんきなことを夢想していました。
その一方で、クラスメイトと同じように幼い夢もまた抱えていました。
漫画家になりたいと思っていたのです。
始めは既成のキャラクターを拝借していましたが、次第に自分でキャラクターを創造するようになりました。真っ白な自由帳を大胆にコマ割りし、思うがままに描いたマンガを友達と見せ合うのが何よりも楽しかったのを覚えています。
しかし、それが何時までも続くことはありませんでした。中学生になった頃には、自分が漫画家になれるほどの画力を持っていないことに気がついたからです。
絵が描けないのなら、文章で書けばいいんじゃないだろうか。
そう考えたのは、ライトノベルが周囲でブームとなり、あれこれと読んでいたからなのだと思います。赤川次郎なども好きでしたので、それも関係していたのかもしれません。
いつしか、少年の夢は漫画家から小説家へと転換されました。
まあ、だからといって躍進的なものがあったわけではなく、いくつもの作品を考え出しては、書き終えることなく放り投げてきました。
技術も何もないずぶの素人が単行本数十冊にも及ぶような大長編を書こうとしていたのですから、挫折は当然です。しかしそんなことは知らないエンドウさんは、書き始めては筆を投げるということを繰り返していました。
転機は思ってもみないところで訪れました。
間もなく卒業となりますが、エンドウさんは福祉分野ではブランドに入る大学の学生です。とは言っても福祉を志していたわけではありません。大学の付属高校に通っていたので、推薦をもらうのが一番楽な道で、なおかつなんとなく向いてそうだったからです。もちろん推薦をもらうために、学年上位に入るための努力はしましたけど。
特に目標もなく入学したエンドウさんを待っていたのは大きく分けて3つの選択肢でした。
社会福祉士を目指すか、教職を取るか。そして、保育コースに入るか・・・です。
障害者や高齢者のためには働きたくないし、かといって人にものを教えるのは不得意。まあ、子どもは嫌いではないから、という失礼な消去法にて保育コースへと進みました。
これが意外と当たりだったのですが、それはまた別のお話です。
3年次のゼミ選択となったとき、就職や実習に有利となる先生のゼミが人気を集める中で、エンドウさんは「絵本と児童文学」なる人気のないテーマを掲げるゼミを希望しました。
小説家になりたいという夢が細々と萌芽を待っていたからです。
件のゼミでは絵本の読み聞かせや内容研究といった取り組みがある一方で、エッセイを書くという課題がありました。
ライトノベル調の物語や読書感想文などは書いたことがありましたが、エッセイは未知の領域でした。どうしたものかと思い悩み、苦心の末に書いてみたエッセイがそれなりの評を得ました。これにより、「もしかしたら才能があるのでは?」と思うようになったのです
4年次ではデジカフェを始めたこともあり、課題には関わらずエッセイを書くようになりました。そして、大学生活の集大成とも言える卒業論文に当たるものとして、短編小説をひとつ書き上げました。
先生からの好評も得て、小説家になりたいという思いはいよいよ輪郭をはっきりとさせてきました。しかし、実質上初めて小説を書いてみて、想像以上に力を使ってしまうことを知ったのもまた確かでした。
小説家として生きるためには自分の内にあるものが足りないと痛感したのです。
その後、二転三転としましたが、人間理解を深めることのできる仕事をするということで精神保健福祉士を目指すことにしました。
心の病を抱えた人が社会で隔たりなく生きることができるようになるための相談・援助を行う、医療・保健・福祉をまたぐ専門職です。保育を学んでいたので、方向転換です。
非常に専門性が高い仕事なので資格のない者の雇用はまずありえません。ですから、まずは資格取得に向けての学びを深めることにし、先日に通信制大学の合格通知が届いたところです。最低あと2年は学生を続けることになりましたよ。
小説家になるという思いが潰えたわけではありませんが、ひとまずは精神保健福祉領域へ向けての新たな一歩を踏み出したエンドウさんでした。
このデジログへのコメント
大学合格おめでとう!!えりの子供の頃の夢は「理想の男性と結婚して専業主婦で幸せに暮らす」だった(笑)
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