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祈り

2008年10月08日 23:37

**心に愛がなければ 

   どんな言葉も 相手の胸に 響かない

                 聖パウロの言葉より**



中学の頃 早朝のラジオにはまり 

ほぼ毎日聞いていた  「聖書の泉」 
始まりの一節は 加齢とともに 感慨深くなってきた


心の伴った言葉というものの 
        力 重さ 厚み そして輝き....



では 叶わないのは 伝わらないのは
自分のせいだと...?

愛が 情が足りていないから 
      目覚めてくれない  手を握り返してくれない...?


それは 決して違う 

あなたは 心を砕いて 温もりを裂いて 与えている
十二分に 見つめて 愛している

では 何?
   なにを 加えれば 喜びのときが来る...?



        「  奇跡  」

ありきたりな形容のようだが 奇跡の存在を

       否定してしまったとき 
       諦めたとき 

全ての可能性が消えてしまう
そう私は想っている


ーーーーーーーーーーーーーーーーー


これは 私が安易に叔父との思い出を語ったログに

ご自分の配偶者が 二年前から ご病気のため 意識障害になり
呼吸器をはずせない状況にあるので 
「叔父さんは 少しでも 家族と話すことができてよかった」
とメールをくださった方へ 拙いですが 送りたいログです

メールでは字数も 内容も 納得のいかない 書ききれない
返事しかできず 

たとえば 色々な才があれば 何でも 届けたい


疲れて ささくれだった処に
美しい 色とりどりの 花の画を 差し上げられたら...

白から 赤 黄色に 桃色
折れそうだった心の隅ずみにまで
勇気と力を 捧げられる


歌で 気持ちを伝えられたら...
 
想いの丈を 声に音律にのせて
乾いた箇所に 沁みこむよう 外れてゆかないよう
包み込むような 気持ちを沿えて


そんな夢物語しか語れない 
私には 本当に力がない

誰も 期待はしていないまでも 無力は切ない


友人が数年前に 手術後の生存率が高くない
悪い病魔に襲われたときと同様 できることを考えてみた

それは

祈りしかない 

回復を心から祈ると同時に
その方が 諦めず 
辛さに負けないで
信じて欲しいと 願うこと、、、だと


ーーーーーーーーーーーーーーーーー

以前 医学部図書館にいた頃
バイト学生の研修話しは興味深いものがあった


ある学生さんの話し...

彼女理学療法士を目指していたのだが 現場以外の
内科病棟にも 勉強の為ついた

初めての担当は 簡単な腫瘍切開の手術の筈が
麻酔ショックのため 昏睡状態に陥り 
一時は危篤にもなったのだが
危険は免れたものの 自発呼吸はできなくなり
レスピレーションに繋がれた姿で戻ってきた男性

手術の危険性等 ある程度の覚悟はあったのであろう
奥さんは 毎日 足繁く通い 世話をしていたそうだ

オーベン彼女に与えた仕事は

「半年も経って、奥さんに疲労の色が見える。
実際の看護・治療はナースたちの管轄なので
お前は、ご家族のケアをしろ!」との事だった

セオリー通り 彼女奥さんに話しかける
「今日は ご主人 顔色いいようですね~
 奥さんが来たのが分かってはるんやと思いますよ~。」

奥さんが フラっと窓を開けながら 振り向いたかと思うと
黙って 椅子に深く腰掛け つぶやくように 言ったそうだ

「誰が来たって、何しゃべったって、何も変わらへんよ。
 この人はおんなじ このまんま、、、、、」

疲れと苛立ちを 見習いにぶつけやすかったんだろうか
奥さんは 毎日 マイナスの話しをボソっとするだけ
顔色も冴えなくなってきた と
話しかけてやって欲しいと 勧めても
「どうせ、聞こえてへんし、何を話すん?毎日、、、」

彼女も 何と言ってもまだ勉強中 
どんどん自分も落ち込んできて どうしたら良いのかと
昼夜 ご夫婦のことを考えていたらしい

そんなある夜 夢の中に その患者さんが現れ
「。。。る。。。」と話した

「え!!る・・・?何と言った??」

霊感も強い方でもなく 初めての体験なのに
怖いどころか 思いつめた結果の単なる夢とも受け取らず
ハっと眼が覚めてからもずっと 彼の口の動きを考えた と



午後 病棟にゆく時間を待ち遠しく感じながら
早速 奥さんに話してみた

奥さんの反応は薄く 

「アンタの夢やろ?それが何だって聞かれても、、」
怒っている様子ではないが けんもほろろ

瞬間で凹んだ彼女をみて 奥さん良心が痛んだのか
少しおいてから

「なんだか{る}って言ったの?何や?{る}って。。。」

と言ってくれ
椅子を前日より近くにひき

「お父さん、、、
{る}って何の{る}?
 何か言いたくて、あの子の夢に出てん?
 春の{る}か?言葉の途中か?」

チラっと彼女を見ながら 奥さんが いつもの口調ではなく
おどけたように ご主人に 優しく話しかけてくれたそうだ


それからも 毎日 
「お父さん、もしかして{る}はビールか?
 アンタ戻ってこないから、私が飲んでみてるんよ」

とか

「そろそろ、続きを教えて~な。{る}が思いつかないよう
なってきてんよ。。」

などと 言いながら 気のせいか 以前より話しかける様子が
明るくなってきたそうだ

多分 奥さんも 病院での不毛さを 孫ほどの見習いに
ぶつけていた事への懺悔からだったろうが 
とにかく 彼女のいる間 落ち着いて ご主人に接してくれ

3週間が過ぎ 研修が終わる日 奥さんは現れず
別れを告げずに 大学に戻ってきたことを 
忙しいながらも どこかでいつも 気にかけていた半年後

自宅に 奥さんから礼状が届いたそうだ
病院に聞き込み 個人情報だと断られ 
知り合いのつてを いろいろな方法で 頼み繋ぎ
やっと同じ大学に通う子を持つ親に たどり着き
そこからも 苦労し お願いして
彼女の連絡先を 聞いたらしい

そこまでで 時間が経ってしまった と奥さんは詫びてあり
あのご主人が 一ヶ月前に 肺炎で亡くなってしまったこと
最後まで 意識を戻すことがなかったことを
右上がりの字で綴ってあったとの事

(聞いてから 時間の経った話しなので 不正確ですが
こんな内容だった筈です)


『病院の方は皆さん ただただ「話しかけてあげてください」
しか言わないのが辛かった。
だから 貴方の夢の話しも 作り話しで馬鹿にするつもりなのかと無償に腹がたったのですが、哀しそうな貴方の目をみたとき、こんなんでは駄目だと感じました。。。。』

それから 苦痛で虚無に感じられた見舞いが
「今日の{る}で、起き上がってくれるかも」
という希望に変わり 最初は免罪符のつもりで行っていた
話しかけが 楽しみに変わった と


彼女へのお礼で結んだ書状には
めくるともう一枚 便箋があり

青い字で こう書かれたあったそうだ

お葬式も終え 心が修まった頃 ふと 
(私の旧姓は鳴海だった)と思い出しました。
お見合いの席で、主人は私にフルネームでいちいち呼びかけ
途中で私が「下の名前だけでお願いします」と真っ赤に
なりながら言い、主人はもっと赤くなったことを、何故か
思い出しました。
生前の主人に話しかけて、無反応だったら、
がっかりでしたが
{る}は私だったと実は想います。ありがとう。。。」


ーーーーーーーーーーーーーーー

聞いた話しが 長くなりすぎたが
奇跡は起こるべくしておこるのではなく
信じる強い意志に 振り降りてくると想う



私には力がない  実は幸せとも胸を張れない

ただ 
 待つこと
 根気よく 手に頬に触れること

それを諦めず 信じて願う人を 心から 応援したい







ーーーーーーーーーーーーーーーーー


どうか 皆さんのお力を貸してください

いつも読んでくださっている方は勿論

ブラっとログを見てくださった方

辛い想いで 回復を待つ その方に

祈りをこめて 心の中で 呟いてください

信じる気持ちを捨てないで 心が折れそうなときにも

「必ず」と捉えてくれるよう

大丈夫」だと構えてくれるよう



言葉は 言の葉
薄く 頼りない 葉っぱの重なりで 
意味を成し 響きを持ち

言葉は 言霊
口から放れた瞬時には 厳かに しめやかに
計り知れない 妖力を手にする


皆さんの 言葉の威力を信じています
私じゃ 何百人ものお力は 借りられないけれど
何時でも 何処でも 心よりお祈り申し上げています



ーーーーーーーーーーーーーー
このログには、コメントは不要です


長らく 失礼しました。




https://jp.youtube.com/watch?v=71b9J14l358


   遠くであなたが見つめてる

   いつでも心を送っている

        私もあなたを求めてる

        いま奇跡を信じてる



         ==「不思議な体験」 Yuming==

このデジログへのコメント

  • tomyan 2008年10月08日 23:55

    信じる事の大切さは実感として有りますが…究極の刻に想い続けるって難しいですよね(;^_^A★

  • ぴぴ 2008年10月08日 23:58

    言葉は勇気をもたらしてくれたり、絶望に突き落としたりと、その力は大きいものですね
    大切にしなければ

  • ヤヨイ 2008年10月09日 08:59

    > tomyanさん

    コメントありがとうございます。

    自分に分かる筈もない大変さを 安易に語ってはいけないと思ってはいるのですが。。

  • ヤヨイ 2008年10月09日 09:00

    > ぴぴさん

    コメントありがとうございます。

    言葉にある力は 他の何でもここまで傷つけれないまでに武器ともなり
    そこまでの喜びを運べない 光にもなると思っています。

  • ヤヨイ 2008年10月09日 09:02

    > 小春さん

    コメントありがとうございます。

    年を重ねるとともに、本心からの言葉か、その場しのぎかって 哀しいけれど分かるようになりました。
    愛を込めることの大事さ、恋愛以外でも。。。

  • ヤヨイ 2008年10月09日 09:04

    > やまねこさん

    コメントありがとうございます。

    祈りの概念は 深く 切ない処もありますが、本当にそうだと思います。通じたかどうかは、、、終わってみてからの話し。
    いまは願うのみ

  • あすなろ 2008年10月15日 23:31

    俺も息子を送り 親父を送り!なぜか うるうるしています。又来ます!
    おやすみてす。

  • ヤヨイ 2008年10月15日 23:49

    > あすなろさん
    はい。。
    実際に、命のやり取りをされた方の心の傷みは、浅い私には計り知れないのに、安易な言葉しか書けず失礼しました。
    こんなんを、たくさん読んでいただき、マジに恐縮です

  • あすなろ 2008年12月18日 10:16

    又読んで涙!早く元気に成って戻ってきて!”男なんてみんな同じ”って言うコメが気になって全部読んでみた

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