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【女囚さそり第41雑居房】

2008年04月03日 11:00

【女囚さそり第41雑居房】

梶芽衣子さんにはまるきっかけになった作品です。

このシリーズには彼女の美しさと強さの「全部」が集約されています。

恋人であった刑事に裏切られ、無実の罪を背負って収監されてしまう松嶋ナミの、恋人権力などに対する「怨み」と復讐の物語です。

どういうわけだか、私はこの2作目から見てしまったのですが、(梶さんのさそりは4作あります)通して見てみるとこの2作目が一番の傑作。

看守によるリンチのえげつなさが度を増し、それに耐えるナミの屈強な精神力クールさが光ります。

この作品で彼女は5人の女囚たちと逃亡をはかるのですが、この逃亡劇の中で彼女は「物言わぬストーリーテーラー」のように傍観をきめこんでいるのです。

他の女囚のここにたどり着いた悲惨なエピソードにスポットは当たっているのですが、さそりが静観し、彼女らが死んでいくことでナミの中に怨みが乗り移り、最後に真っ向から権力の象徴である監獄の署長を殺し収監編は終るんです。

「怨み」というテーマはそのまま、後の傑作「修羅雪姫」に受け継がれ、時代をこえて「キルビル」へとたどり着きます。

怨みと一言で言ってしまえばおどろおどろしいものですが、ある意味で「女性の強さ」がよくわかる感情ですよね。
スジが一本通っていて強い女はいつの時代も美しいです。

このデジログへのコメント

  • みづき 2008年04月03日 11:45

    >PASSIONATOさん ぜひ見てください!意外な俳優さんの若かりし頃とかも見れますよw

  • みづき 2008年04月03日 12:44

    >純一さん んー・・・見たことないです。かなりの梶マニアなんですがね。

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