- 名前
- エンドウ
- 性別
- ♂
- 年齢
- 41歳
- 住所
- 愛知
- 自己紹介
- 飲食店で激務の傍ら、休日は愛車と気ままなお出かけをすることが多かったのですが、最近は...
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押し通せば、エゴ
2006年01月07日 23:49
布団に包まって安穏とすごしていることが心地よい。
外はひっきりなしに寒風が吹いていて、寒がりはとても出る気にはなれません。
縄跳びをすると言って外へ出て行く中学生の妹を見送り、寒さなど気にもしなかった頃を思い出しました。かつては山や野を駆け回り、野生児とまで呼ばれた姿は見る影もありません。人は常々変わり行くものです。
しかし、外出しなければならない用事があることを思い出しました。図書館に本を借りに行かなければならないのでした。
仕方ねえなと、マフラーやモヘアカーディガンを着込んで防寒対策とし、自転車で目的の地まで駆けていきました。
時刻は午後四時を過ぎたぐらい。
道中で犬の散歩をさせている人の姿を多く見かけました。おばさんが一人で紐を持っていたり、仲の良さそうなカップルが談笑しながら犬に引っ張られていたりなど、その様は実に人それぞれです。
エンドウさんは母が動物嫌いということもあり、ペットと呼べるような動物を飼ったことがありません。俺自身も面倒くさがりなので生き物の世話なんてできそうにありません。
飼ったことがあるといえば祭りごとのたびにやってきた金魚と、ちょっとした事情があって我が家に置いていたコザクラインコだけです。
ですから、犬のいる生活というのはいまひとつ想像がつかないのですが、その時間帯というのは散歩をさせるにふさわしい時間帯なのでしょうか。
今の季節ですとそれ以上遅くなると暗くなってしまうので、まだ日があるうちに運動をさせるというのは理にかなっているのでしょう。
犬といえば、苦笑いと共に思い出される人がいます。
エンドウさんがアルバイトをしている肉屋がテナントとして入っているスーパーのパートのおばさんです。
一緒に仕事をしているわけではないのですが、休憩室が共用であるので、休憩時間が重なれば顔を合わせることになります。挨拶程度の会話もしないではありません。
ただ、相手の都合も気持ちも無視してやかましく話し続けるので押し付けがましすぎるという、個人的に嫌いなタイプの人間なので必要以上にかかわらないようにはしていますが。
まあ、そんな人ですからエンドウさんが話しに応じなくても他の人に話しかけ、耳障りな声質で騒ぐものですから、会話の内容が自然と耳に入ってきます。
ある時、こんな話が聞こえてきました。
おばさんは子犬を飼っていたそうです。
普段は鎖につないでおくのですが、その日は旦那さんがしつけのために鎖をはずしていました。庭でしつけを行っているところにおばさんが仕事を終え、車で帰ってきました。
その音を聞きつけたのか、子犬は旦那さんの元を離れて車庫のほうへ駆けていきました。
そんなことは知らないおばさんはいつも通りに車庫入れをして、子犬を轢きました。
旦那さんは何をやっているんだ!とおばさんを責めましたが、当の本人は何のことかわかりません。しかしその叱責により、自分が子犬を轢いてしまったことを知ります。
慌てて様子を見ると、タイヤの影に瀕死となり息も絶え絶えとなった子犬の姿を見つけました。
知らなかったとはいえ、轢いてしまったことは事実です。無駄かもしれないと思いながらも動物病院をあたりましたが、時間外であったため診てもらうことも適いませんでした。
その話を聞いていた人は、それでどうしたの?と尋ねました。すると・・・。
「どうせ助からないだろうし、もう死んでるみたいだったし、そんなことより私たちは次の日からハワイだったから、近くの池にぽいっ。もしかしたら生きていたかもしれないけどね~。でも、そんなことがあったから、せっかくのハワイも楽しくなかったわ」
そんな無神経なことを、馬鹿笑いと共に返しました。
もう、びっくりですよ。
そのおばさんはスーパーの中でも屈指の犬好きとして知られており、ことあるごとに自分がいかに犬を大好きであるかと話していると聞きます。
それなのに、自分の過失で殺してしまった命に対するその対応はいったいどういう気持ちの下で行われたのでしょうか。
おそらく、前提が間違っているのです。おばさんは犬なんて好きでもなんでもないのだと思われます。犬が好きだと自慢する自分が好きなんでしょうね。
ペットとは人間の生活を豊かにするために飼うのだと聞きます。また、古来より犬はペットの中でも人間のパートナーとしてありました。
解釈のしようによっては、たしかに犬はおばさんの生き方に彩りを持たせる一因となっています。ただ、個人的にペットは人間と同等として考えるべきではないと思いますが、ものにも扱い方があります。
特に犬は人間にとってはものであっても生き物なので、おばさんの仕打ちはひどいものです。邪推ですが、彼女にとって他人とは犬とあまり代わらない存在なのかもしれません。ですから、自分勝手な、人を馬鹿にした態度が取れるんでしょうね。
子犬の死後、旦那さんはもう生き物は買いたくないと思ったそうです。しかし数ヵ月後、おばさんは嬉々として新しい子犬をもらってきました。
この人はずっとその調子でやってきたんでしょう。
俺がどうこうできるものでもないし関係もありませんが、無様なもんです。
このデジログへのコメント
動物を飼う資格無しだね(怒)無神経で残酷。えりは相変わらず配達の先々で犬に吠えられてます(泣)
コメントありがと。子犬のことを思うととても悲しいです。自分が一番で他の事はどうでもいいのでしょうか…
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