- 名前
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- 自己紹介
- 飲食店で激務の傍ら、休日は愛車と気ままなお出かけをすることが多かったのですが、最近は...
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空気どんどん読むよー
2007年11月15日 16:15
それは果たして会話になっているのだろうか。
ところは書店。大学生ぐらいの男性三人が車雑誌のコーナーでドレスアップ系の雑誌を読み漁りながら騒いでいた。
その近くで立ち読みをしていたので自然と会話が耳に入る。
こんな車が欲しいだの、誰それの車のドレスアップはすごいだのと、立ち読みしている雑誌の内容に沿った話だ。それについては特に思うことはなかったのだが、ひとつだけ気になったことがある。会話の節々でことごとく「マジで」と連呼していたのだ。
喜び。驚き。疑い。共感。
会話の中でいくつもの感情の動きがあったように見て取れたのだが、それを表す言葉は「マジで」のひとつだけだった。感嘆や応答の言葉はそれだけではないというのに、強弱や語調による変化はあるものの、相手の話をたったの一言で片付けるセンスはさながら異文化のようだった。
よほど語彙が乏しいのかしらと思ったのだが、単純にそういうわけでもないような気がする。傍から見れば、言葉が足りないとしか思えない間抜けさを感じた。しかし、意思の疎通は行われていて、会話は成立しているようだった。
楽しいという感情をひとつとっても、そこに含まれるニュアンスは人それぞれだ。
その細やかな機微を伝えるのに様々な表現の仕方がある。けれど、当人同士の間で「マジで」が幅広いニュアンスを持つ、ある意味で柔軟な表現であるという共通の認識があれば、とりあえず「マジで」と言っておけば事足りる。あとは相手が自分の意図を察してくれるというわけだ。
三人組の表現が「マジで」の一辺倒だったのは、その言葉に感情の幅が押し込められているのが彼らにとっての常識であるからではなかろうか。
そう考えると、案外便利な文化かもしれない。
難しい言葉なんていらない。ほんの一言で通じ合えるのだから。
ただ、コミュニケーションには誤解が付きまとう。わかりやすく伝えたつもりなのに理解されなかったというのは、誰もが経験のあることだと思う。伝え方がへたくそだったのかもしれないし、相手の勘違いがあったのかもしれない。また、内輪では通じることも、年の離れた人や育った環境がまったく違う人にも同じように伝わるとは限らないだろう。
自分と他者は違う存在なのだから、解釈に違いがあるのは当たり前だ。わかってもらって当然なんて思っていると、ひょんなことから軋轢が生まれてしまうのではなかろうか。
お互いに通じ合えていると思っているだけで、その実は食い違っていることに気づいていないだけということもあるかもしれない。ああ恐ろしい。
まあ、常に真意を伝えていかねばならないというわけでもないので、余計な心配だ。
なんとなくかみ合ってなくても、それで生きていけるならいいじゃないか。
このデジログへのコメント
若者用語は暗号的な仲間意識もあると聞くけど、確かに薄っぺらい気がします><
空気が読めない事を「KY」って言うのを最近知ったよ。正しい日本語を使いたいけどえりも自信無い。
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