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- 映画と地中海世界とファッションと美味しいものを食べる事が大好き♪ チャームポイントは...
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アメリ
2005年11月26日 23:54
「他人と関係を結ぶことができない 子供の頃から孤独だった」
アメリ・プーラン(オドレイ・トトゥ) 1974年パリ、アンギャン・レ・パン生まれ
6歳の頃、いつも父に抱きしめられたいと思っていたアメリでしたが、その機会はなく、月に一度の検診の日に元軍医だった父に触られて動転し、心臓が早鐘のように打っていました
それ以来父は娘を心臓病だと信じこんでしまいました(ヤブ医者な父だなぁ・・・)
こうしてアメリは学校に行かず、元教師の母から教育を受けます
他の子供との接触もなく、神経質な母と冷淡な父に挟まれアメリは空想の世界に逃避して生きてゆくのです
アメリの親友は金魚の“クジラ”
でも、クジラは冷たい家庭に絶望し、身投げ・・・
クジラの自殺未遂で情緒不安定な母のストレスが悪化
その結果、親友クジラは川に捨てられる事になったのです
(アメリ可哀想><。)
アメリを慰めようと、母は中古のカメラを買い与えます
が、アメリの目の前で自動車事故・・・
それを目撃した隣人はカメラが事故を招いたと怒ってアメリを信じこませました
想像力豊かなアメリは恐怖に襲われます
テレビを付け、大火事、脱線事故、飛行機事故を観る度、責任を感じてしまいました(アメリはなんにも悪くないよぉ!!)
真実を知ったアメリは隣人に復讐を誓います(この復讐が笑える)
そしてプーラン一家に悲劇が・・・
息子が欲しい母はセーヌ河に浮かぶシテ島、ノートルダム大聖堂で毎年お祈り
3分後、天から答えが落ちてきました
残念ながら赤ん坊ではなく、失恋して身投げしたカナダ人観光客
アメリ母アマンディーヌ・プーラン即死
母の死後、アメリは父と二人きりになりました
父は以前に増して自分の殻に閉じこもり、庭にミニチュアの霊廟を作って遺灰を納めるのでした
日が、月が、年が流れていきました
何も変化のない毎日
アメリは家を出て自立する日を夢見てました(正解だと思ふ・・・)
5年後 1997年8月29日 モンマルトルのカフェ“ドゥ・ムーラン”
個性的な仕事仲間や風変わりな常連客に囲まれて平穏な日々(父と二人よりマシでしょ、苦笑)
週末は北駅から列車に乗り、実家の父を訪ねます
金曜日の夜、映画に行くのが楽しみの一つ(^^)(私と一緒だぁ!)
恋人はいません
彼女は彼女なりの楽しみを生活の中でみつけ生きていました
でも空想の世界に逃避していました
1997年8月30日夜
ある事件がアメリの運命をひっくりかえします
アメリの住むアパルトマンの部屋の一角で40年程前にココに住んでいた少年が大切に隠したであろう宝箱をみつけたのです
1997年8月31日朝4時
アメリの心に素晴らしい考えが浮かびます
持ち主の少年を探し出し、宝箱を返してあげようと
彼が喜んでくれたら、自分の世界から飛び出そう!
ダメならそれまで・・・
こうしてアメリは現実の世界と自分の心を対面させようと挑んでゆくのです・・・
日本でもヒットしたフランス映画なので、タイトルご存知の方も多いと思います
この作品の雰囲気は、昔、外国の絵本の中で観た風景、おもちゃ箱をひっくり返した色使い、はたまたルノワールの淡く、優しい絵を思い浮かべる方もいるかもしれません
ノスタルジックです
でもここまでストーリー書いてみると、それとは正反対に病んでる女の子の話なんですね
出てくる人々も病んでるか、変人です
フランス映画って、ヒーロー、ヒロインが主役になる事って余りないんです
大抵「個人」それも、フツウと言うよりも、病んでるか変人か狂人かワル!
だから私、好きなんですけれど!
でも、特にこの作品は映像の雰囲気が、夢のような世界だから、余り憂鬱な感じがしないんですよ
それに、アメリが自分の殻から抜け出して成長していく話だから、段々、アメリの心の状況と、この作品の映像がマッチしていくんですね
だからウケがよかったのかなぁ・・・
って思います
私、一度パリいきました
実際この雰囲気だったかって考えると違うと思います
このパリ、モンマルトンの雰囲気はやっぱり作品の中だけの世界だと思います
だから、フランスでもヒットしたのかも・・・
アメリは40年前の宝箱を返した後、周りの人々
に、優しい幸せのいたずらでちょっと人生の軌道修正をしていくんです
それは、私達に幻想や夢の世界を見せてくれます
こんな事ありえない!ホントにタダのおとぎ話かもしれないけれど、ただ、人生は現実だけを見て生きていくには辛い事、理不尽な事、苦しい事で一杯だから、寂しい子供時代を生きてきたアメリの幻想や善意の押し付けは、なんだか心を暖かくしてくれました
私も幻想や空想の世界は大好きです!
だから、映画観ちゃうし、音楽や絵も大好き!
その中で暮らして生きたい!とすら思える時もあります
そんな事甘い戯言なのは百も承知です
でも好きな事はやめられない!!
ただの現実逃避かもしれないけれど、ただ、現実だけを見つめて生きていくのと、ファンタジーの中で幸せをみつけながら生きていくのとどっちが有意義かときかれたら、私はファンタジーを見つめながら、現実を生きていきたいって思っちゃいます!
アメリはこの後、恋をして、現実との対決をしていくんです
観ていて、自分の事のように感情移入してしまいました
ラストを迎えるとホント毎回晴れ晴れしい気持ちになれます
この映画の宣伝文句「幸せになれる」映画!正にその通りだと思いました
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