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NIDEC(旧日本電産)に見る一押し事業の変化で株価はこうも変わる

2024年06月19日 11:17

NIDEC(旧日本電産)は、自分が以前指摘した様に
自動車業界をターゲットとした事業は向いていないのです。
何故なら自動車業界は命を保証しなくてはいけないので、評価試験(実証試験含めた)だけで
長くて5年程掛けるのです。
NIDECは、お金を回収するのにそんなに時間の掛かる事業などやった事ないのです。
今までの事業は、営業に行って早いならその時点で注文を受ける事もあったでしょう。
そんな事、車業界にあるわけないのです。それも市場中国に絞っていましたから
コスト競争など凄まじかったと思いますよ。
それでEV向け事業(一押し事業でした)が中々黒字転換出来なかったわけです。
そんな事が続くわけですから、株価は13500円辺りから5300円辺りまで
半値以下に落ちてしまったわけです。
株価が5000円台から急激に上げ基調になったのは、EV向けのEーアクスル事業を
一押し事業から外してからです。(外したとは言っていないが事実上外しています)
現時点での一押し事業は今絶好調のAI向けです。
IT業界というのは、その商品が良ければプレゼンしたその時点で注文が来ます。
今までのNIDECの事業形態に戻ったわけです。
NIDECは、AI半導体の冷却装置とAIデーターセンター向けの発電機を一押し事業に変えたのです。
それからは5500円辺りを底に5月末には8000円まで一気に株価を戻しました。
急な株価上昇は戻りも出ますから、7000円辺りまで下落しましたが、
株主総会後の本日株価7600円まで戻しました。
はやり会社の事業というのは、その会社に合った事業を選択しないといけないわけです。
そういう意味では車業界と付き合っているティア1やらティア2らは大したものですよ。
まあ体質は車業界にどっぷり浸かっているわけですから、持つわけですよ。
自分も以前勤務していた会社は車業界への売り上げが多かったですから、苦労は分るのです。
NIDECの株主総会で永守会長の株価1万円は指呼の間と言っていましたが・・。
そんな簡単ではないでしょうが、つい期待してしまいます。

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