- 名前
- ooji1215
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- ♂
- 年齢
- 62歳
- 住所
- 兵庫
- 自己紹介
- 癒しと包容力、あんまり大きさにこだわりは無いオッパイ星人ですが何か(*^-^*)ち...
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二つの霊は
2007年08月16日 05:52
その日の夜更けにどこからか、カラン~コロン~と下駄の音が響き、一軒の家の前で停まった、「こんばんは」と中年の女性が声をかけ戸が開くと同時に中へ滑るように入った、後ろには恥ずかしいそうに若い女性も付いて入ってきた、男は戸惑いながら二人を座敷に招き入れ二人の前に対座した、最初に話出したのは中年の方で若い方はやはり顔を伏せていた、今まで有った事を全て話し二人はこの世の者では無い事もだ、男は二人を哀れみ深く心を傷めた、二人は盆が終る二十日にはあの世に帰ると言う、それまでこの若い女性と一緒に過ごして欲しいとも言う、生きていた時に楽しい事を知らず死んでしまい不敏でならない、そんな時に貴方のような優しい、純な心を持つ人と過せばこの世に何の未練が残りましょうや、話を聞く内に男は若い女性を愛しく思えた、「こんな私で良ければ」と男は答えた、それなら早速お嬢様をよろしくと中年の女性は若い女性を男に預け外へと出た、それから若い男女の事です、深く愛し合い契を結び夜明け前に供の女性と帰りました、昼過ぎまで男は眠りました、そしてまたその夜更けに遠くからあの下駄の音がカラン~コロン~と響きました
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