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自慰。脅迫。盗撮。覗き・・・
2005年10月25日 03:55
「六月の蛇」
監督:塚本晋也 主演:黒沢あすか、神足裕司、塚本晋也
STORY(抜粋)
東京郊外、モダンな一戸建て住宅の辰巳家。夫婦暮らし。慎ましく美しいりん子は「心の健康センター電話相談室」に勤めているカウンセラー。
潔癖症で、ひとまわり上の夫は一流企業に勤めている。最近生活のすれ違いで、SEXレス気味だけれど、幸せ。ある日りん子の元に封書が届く。中には自分を慰めている猥らな姿の隠し撮り写真と携帯電話が・・・。その日からりん子はストーカー行為をされている事に気付く。やがてその男は以前りん子が電話相談で、自殺を思い止らせた男と判る。
「ネガを返して欲しければ言うとおりに」
男の言われるままに、外出し、りん子は恥辱的な行動をとらされるハメに・・・
ここまでだとまたまたポルノなストーリーだけれど、この作品は痛かった!!
「泣ける」とか「悲しい」とか「切ない」などの言葉では表せない「心が血を流す痛み」を観終わった後感じました
観終わった後もジンジンしている
りん子は携帯電話の男の言われるままに用意されたミニスカートに着替え、アダルトショップでリモコンバイブレーターを買わされ、街中で自らの手でスイッチを押す事を強要されるのです
私が思うに、それまでりん子は自分の欲望を知られているのだと思うと、恐怖と不安感で一杯だったと思います
バイブレーターのリモコンスイッチを押して、体中に流れる振動は屈辱と苦痛に変わり、身のよじれと喘ぎ声になってどうする事も出来ない、快楽とは程遠い苦しみを味わっていたと思います
でも、これは、りん子が精神的に覚醒していく苦しみだった事が、ストーリーが進むにつれわかってきました
その後夫は、りん子のそんなエロティックな一面を知り、りん子との精神と肉体の関係を直視せざる負えなくなり、どうしていいのか判らなくなります
この男は自殺に追い込まれ、死ぬ前にかけた「電話相談室」のりん子とその夫に「生、生きる事」を知ってもらいたかった事がジワジワと衝撃的な事実と共に観ている私の心に突き刺さってきました
ラスト、りん子が豪雨の中、全裸で男のカメラの前に居る姿はまさに「性」と、そして「生」でした
ストーリーの流れはポルノだけれど、塚本晋也監督のブルーがかった、モノクロの映像と、出演者の心の乱れ、変化がとても生々しく撮られています
これは、決して生易しい作品ではありません
観終わった後、前者に書いた「心が血を流す痛み」を感じ、自分の「生」について思わず考えてしまう事でしょう
ちなみにストーカー男を演じているのは塚本晋也監督ご本人です
(^^)v
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