- 名前
- RYU
- 性別
- ♂
- 年齢
- 74歳
- 住所
- 海外
- 自己紹介
- Hなおじさんではなく「おじさま」何回もはムリだけど 指で、手で、舌で、息で、言葉で、...
JavaScriptを有効にすると、デジカフェをより快適にご利用できます。
ブラウザの設定でJavaScriptを有効にしてからご利用ください。
16th Harumi Pier Part 1 風速20m以上。 横殴りの
2020年09月10日 18:17
風速20m以上。
横殴りの強烈な雨。
まるで台風のようだった。
もちろんウインドウを締め切っているのに
風の音が響き
時々の烈風に耐え切れぬように
ゆさゆさと揺れる。
夏の終わり。
秋のはじまりの午後十時。
まだ暑さの余韻は十分すぎるくらい残っている。
東京湾に突き出した晴海埠頭。
カーセックスの名所とも言えるここは
いつもならずらりと車が並び
妖しく動く人影が垣間見えるのだが
さすがに今夜は車の姿がなかった。
まだ二度目の逢瀬だった。
旅行代理店の窓口の女性。
渡航のためのエアチケットの手配が
あまりに見事だったことから
お礼にかこつけてさりげなく食事に誘った。
くりっとした目と
ピンクの顔色
肩にかかる髪
そして少ししゃくれたあごの線が
魅力的だった。
媚惑する小悪魔。
通り過ぎていった男の数は
相当なはずだった。
誘う以上
下心がないとは言えない。
だが、是非にと
掻き口説くようなエネルギーは
とうに置き忘れてきている。
それが「包容力」や「安全」と
受け取られたのかもしれない。
断られるだろうと思ったら
意外にもOKだった。
勤め帰りに落ち合って
銀座のちょっとレトロななレストランで
決して高くはない
でもおいしいディナー。
彼氏と1年ほど前に別れて寂しい
という告白が意外なくらいに
よく食べ
ころころと良く笑い、
お定まりの上司の悪口がはじけとんだ。
それ以上の何事もなく、
杉並のほうの
静かな住宅街に車で送った。
彼女の家がそこなのかどうかは
わからないが
大きい邸宅が並ぶ一角で車を降りる。
驚いたことに
降り際にほほに軽くキスされた。
ばいばいと手を振って
振り向きもせず颯爽と歩く姿が
ひどく印象的だった。
決して長くない帰国期間だったから
教えてくれた携帯に
もう二日後にはメッセージを吹き込んでいた。
低気圧が通過する日だったが
この前と同じ店で同じような時間を持った。
だがそれははじめのうちだけ。
違ったのは
会話が徐々に粘つく方向に
向き出したことだった。
そういえば一見
あどけなさを残す顔が
だんだんに妖しい大人の女に
変わってきている。
それなりに経験があるこちらには
その表情が「発情」を
意味しているらしいとわかった。
こちらはからきし下戸なのだが
彼女のほうで何杯かあけたワインが
サンゲリアのような
「恋の酒」の
替わりになったのかもしれない。
眼の周りがかすかに赤らみ
上唇が少し
まくれ上がりだしている。
お互いのセックス体験の話が
始まるころには
その太くも細くもない
きれいな身体の線が
微妙にくねりだしていた。
そして、化粧室にたった。
少ししてこちらもトイレにむかい
人気のない一角で出てくるのを待つ。
化粧を直して出てきた彼女を
いきなり抱きしめて唇を吸った。
一瞬驚いたようだったが
次の瞬間には身体をぶつけるようにして
しがみついてきた。
手を後ろに回しタイトスカートの上から
臀部をきつめにつかむと
腰を強くおしつけて振った。
いっそう激しく口を吸い
唾液を送り込んでくる。
かすかにワインの味がした。
「出よう。」
「はい。」
あまりにあっけない展開に
あきれながら
降り出した激しい雨をかいくぐりながら
少し離れた地下駐車場にたどり着いた。
驚いた。
雨に濡れたブラウスの白の下から
原色の赤のブラがにじみ出ている。
そして車に乗り込むとき、
スカートのスリットの下から
一瞬のぞいたパンティも原色の赤だった。
走りだす前の車内で
またねっとりとしたキスが始まる。
天候のためもあって
あまり人気のない駐車場だったから
胸をつかみスカートの下に手をいれてみる。
黒のパンスト越しにさわってみると
案の定Gストリング。
あるかないかの細いクロッチの前は
すでにしっくりと湿っている。
手を迎えるかのように脚を広げるから
やわらかい性器のふくらみが
布越しに感じられた。
濡れた髪から片眼が覗く。
かすれた声が耳をくすぐる。
コロンの香りが急に沸き立つ。
そしてかすかに混ざるメスの匂い。
「ほしい…」
「してほしい…」
「めちゃにめちゃに…」
そういうといっそう激しくしがみつき
スラックスの上から
固くとがりだしたペニスをつかんできた。
ふたりの唾液が重なり合った唇から
だらしなく垂れ出す。
興奮。
期待。
本能。
発情。
淫戯。
随喜。
喜悦。
まさに甘美のときだった。
このままでいるとここで
始まってしまいそうだったから
とうになくなった後ろ髪を
引かれるような思いで車を出す。
この辺だと目黒川沿いか、
それとも環八のラブホテルかなどと
考えながら駐車場を出た。
突然の女の言葉にまたも驚かされた。
きらきらがぎらぎらに変わった眼で
こちらを見つめながらぽつりと言う。
「海がみたい…」
(続く)
このウラログへのコメント
コメントを書く