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43歳の過ち その1

2018年08月21日 07:58

あれから約一年
「42歳の初恋」は儚く消えた。
どこかで聞いた歌のように「もう恋なんてしない」って思った。
これで最後の恋にしようと思った。

そう思っていた。

まして、恋に破れた直後はしばらく引きずって、ようやく気持ちの整理をつけるのがいつもの感じなのに、、、

やはり、恋とはしようと思ってするものではないね。
気が付くと、落ちている。

それがどんなに、恋に落ちてはいけない相手だとアタマでは解っていても。




あの夜のあと、ヨメとの関係はうまくいくかと思わせておいて、結局そのとき限り。
大きなベッドの中、背中合わせで寝る日々。

僕の心の隙間は埋まることもなく、また静かに闇を日々湛えていく。
そんなころ、SNSでまた同級生と繋がった。

堀田由紀子さん。
小学校中学校も同じ。
クラスは一度も一緒になったことは無かったけど、委員会クラブで一緒だった、、、

なぜそこまで覚えていたかというと、当時の僕は変な特技を持っていた。

僕の通っていた中学は、ひと学年500人を超える結構大きな学校だった、、、にも関わらず
その約半数を超える同学年のすべての女子のクラスと顔と名前が一致する(もちろんクラス替え後もちゃんと修正を加えて記憶w)という、呆れ果てた記憶力の無駄遣いに全力を傾けていて、その能力の高さは他の男子から称賛されていた(笑)

だから覚えてた。
彼女はマジメなコで少、中学ともに学級委員をやっていて、さらに同窓会の女子の総幹事になるほどの典型的な面倒見の良いお母さんタイプ。

小学生の時は色白で痩せっぽちのチビだった僕にとっては、どんなに大人しくても二回り以上体が大きな彼女に対しては、なんだか怖いとさえ感じていた。

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